「ダイバージョナルセラピー養成講座」を受講して(1月)

昨年より受講してきた研修もいよいよ終了です。

今回は奈良県にある特別養護老人ホームにて

現場体験をさせて頂きました。

歴史ある施設で、デイサービスや配食サービスなど

地域に根付いた運営をされていました。

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現場体験とあって、実際にソーナスセッションを見学させて頂きました。

五感を同時に使っていく事が意識的に行なわれた関わりです。

テーマは「雪」という事で、かまくらや雪だるまを演出されていました。

日数をかけて仕事の合間に時間を工面しながら

環境設定をされたそうです。

当日は、認知症の中度~重度の方々8人ほどが

参加されていました。


ピアノの音楽とともに、進行役が雪をテーマに

お話を切り出されていました。


小さな雪だるまを膝に乗せる方、話にうなずかれる方、

まったく興味を示さないかたなどさまざま。

途中でクラッシュアイスを触ってもらったり、

温かい甘酒を出すごとに、参会者の表情が

変り吸い込まれていくように集中されていきました。

最初は座ったとたんに拒否され

「もう生きていても仕方がない」と悲観的だった方が、

途中で「後3年は頑張って生きたいわ」と変化する姿に、

明らかな心のスパーク(火花)を実感させて頂きました。

こちらはグッドフィーリングポスターを展示。

自分にとって心地よい、心温まる、好きなものという視点

で製作しますが、造りながら子供のように

ワクワクしておりました。

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うれしいのは施設・入居者・利用者の方々の

変化を見たり感じたひと時!

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最終日はそれぞれのダイバージョナルセラピー

の取組み報告会です。

私は高齢者サービス内容をクリエイトしていく

位置づけとして発表させて頂きました。

限りない可能性を学ばせて頂けた発表でした。

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私が関わらせて頂いている施設の更なる
成長の1つに、

ダイバージョナルセラピーの考えが必須です。

ありがとうございました。

「ダイバージョナルセラピー養成講座」を受講して(12月)

<コミュニケーションの理論と多彩な実践>
コミュニケーションには言語と非言語がありますが、往々にして言語コミュニケーションは自分中心になりがちだという事を意識しなければならないと思います。
情報提供する場合、自分が関心を持ったことを中心に伝えようとする傾向があるからです。

しかしその内容は、必ずしも相手が知りたいことと一致しない場合があります。
提供したい内容がある場合、相手の頭の中が整理できるように順序立てて伝えなければ相手が理解できずコミュニケーションが成立したとは言えません。
時に相手の受け止め方次第では凶器になりえる事も含め、意識した正しいコミュニケーションが必要です。

では正しくコミュニケーションがとれなければどうなるのでしょうか。

親子問題を見ていると、親の“つもり”という思い込み、愛情をかけたつもりだったが、受け止める側が愛されていると感じられなければ成立しないという事です。

社会問題を見ていると、うつ病の急増はコミュニケーションが希薄化した社会が要因でもあります。人の接し方すら知らぬまま成長してしまう、あるいは間接的にコンタクトがとれるツールや遊びが存在する現代社会ですが、一歩踏み外すと立ち上がる術も知らなかったということになります。

さて介護現場ではどうでしょう。
情報交換(申し送り)、事故、人間関係などあらゆる場面において問題が浮上します。
浮上している問題はあくまでも結果論で、その根底にあるのは、ところどころコミュニケーションという配線が機能していない事にあります。
そしてこの断線しているコミュニケーションという経路を整理することが私の仕事の初期段階でもあります。

<高齢者のライフスタイルとスリープマネジメント>
眠りについての科学的根拠を知ることで、施設運営に工夫ができることを感じました。
エネルギー保存というメカニズム、電気毛布の使い方、夕方の軽い運動やレクリエーション、寝る前のダウンライト、パジャマへ着替える条件変化、太陽の光などが体内時計へとつながります。
腹式呼吸などリズミカルな動作がセロトニンが分泌され感情を安定させます。

施設時計と体内時計を連動させる視点で日課や関わりを再検討する意義は大きいと思います。
眠りが浅い方、昼夜逆転傾向の方などに対し、睡眠薬処方のその前にやるべき事があります。

<日本の社会と高齢者の生活文化の背景>
 今の高齢者の特性としては、遠慮や我慢をされ、他人に対してなかなか本心を表現されない傾向があります。
これは農耕民族で一つの土地で生活してきたこと、そのため共同体感覚である村意識により人間関係を保ってきたからだと言われています。
公共心が備わっているため、周囲への気づかいが第一優先になります。

一方現在の若者は個人主義であり周囲を意識することなく自身のやりたい事を思った時に行動する傾向が強いです。
これは社会が豊かになり、個人を主張する余裕が出てきたことによると言われていますが、反面他人を気遣うやさしさやさりげなさが失われつつあります。

大家族で暮らしていた時代は、一つのものを皆で使う、分け合う事から相手を気遣う習慣が身についていましたが、現在では一人で一つのものが与えられることもあって、自身の欲求を満たすことが先行されがちです。

私達が関わらせて頂いているのは、感情を表に出さないことを美徳とした高齢者であるという事を意識しなければなりません。ご自分のやりたいことを口に出す事が少ない方々です。
そのような方々に対し周りの者は、「訴えが少ない良い人」と勘違いしていないでしょうか。
本心にある願いを汲み取りきれていないだけではありませんか。
そう考えると「こうして欲しい」という訴えがとてもありがたく感じます。
答えを下さっているのですから。

正直望みをお聞きすると「早くあの世のお迎えがきてくれたらいい」とおっしゃる方が一人や二人ではありません。
やはり自分で自分の時間が組めない、やりたくても出来ない、やれるのにやらせてもらえない、やりたい事がない、こんな思いが含まれているような気がします。

何とかしたいと強く感じた。

「ダイバージョナルセラピー養成講座」を受講して(11月)

<認知症や特別なニーズを持つ人への配慮と工夫>
人には、障害を受けたり高齢になっても、感性を持ち(過去の歴史や思い出の蓄積)、より良く生きようとする本能が存在します。その為その能力を見抜き働きかける周囲人の力量こそが、後の人生を左右する現実があり、改めて専門家としての責任を痛感致します。

本来その評価には経験則だけでなく客観的な根拠をおさえる必要があります。
医療でいうと、科学的材料であるCT画像より、ダメージを受けている部分と残された部分を考慮し「新たな可能性や働きかけはないか」という分析視点をもつなどです。

福祉でいうとその人がどのような生活をしてきたのか、その背景をとことん知るアセスメントが重要であり、この客観的データこそが、本人の心を納得させ、満足感のある介護につながるのだと思います。

10人十色とは良く言ったものです。
私はレクリエーションで関わる場合、可能なら大きさ、色、形など選べる材料を準備するようにしています。
その時に「あ~この方はこんな色が好きだったんだ」と瞬時にアセスメントしたり新たな一面を知ることが出来るからです。
常に個と向き合うその瞬間で有意義に関わりたいと考えながら接しています。

人の脳にはミラー細胞と呼ばれ、他人の行動をみて共感できる細胞があります。
私達の思いが本物でないと相手を動かすことはできないという事です。

接遇研修で挨拶の仕方や言葉遣いを徹底的に教育すると、一般的に第一印象が良い為喜ばれます。
しかし時に丁寧ですが儀礼的に感じるのは私だけでしょうか。

教えられた挨拶や言葉かけで出迎えてくれていても、その人から伝わる”思いやり”の気持ちが存在しないと相手の感情は動かせないだろうと思います。
私でさえそう感じるのだから、日々介護を待って生活されている方ほど、残された5感が研ぎ澄まされ相手を見抜かれているのではないでしょうか。

私は介護に携わるその瞬間の気持ちと接遇そのものが同じである意味をとことん伝えていきたいと思います。

<高齢者の心と行動>
レスポデント行動とは特定の刺激によって誘発される行動であり、自ら止める事はできません。
一方、オペラント行動は、何も刺激を与えなくても自発される能動の部分です。

この能動とその結果が「こころ」の必要条件を構成するとの事です。
結果の大きさや結果が伴う確率はやる気につながる。
結果の伴い方は熱中や生きがいにつながる。
結果の質は価値の生成につながる。
逆に結果が上手く伴わないとやる気が消去されてしまう。

当然のことながら、歳をとって体力が衰え、機能喪失や環境変化が起こると、いままで出来ていた事ができなくなり、能動的な行動は消去され不活発になってしまいます。
逆に、何かに取り組んでもらい達成した喜びはやる気の強化となり、自発へとつながっていくでしょう。

だからこそ私達は、本人の能動に響く材料を見つけ、それを達成する為の環境作りに終始しようとします。
そのベースはやはり、相手を知ること、アセスメントだと思うのです。

<脳科学の視点での認知症理解>
「細胞」「神経」といった人間を現す最小単位に目を向ける事は、認知症という疾患を客観的に見ることができる新たな視点です。普段行っている対応がどのように影響しているのかという理解につながります。

人間の脳細胞は通常加齢によって脱落しますが、記憶した事を忘れないのは、残存している神経細胞間で新たなネットワークが作られその記憶や行動などを維持しようと働くからです(可逆性)。
認知症の原因は、この可塑性を上回って、神経機能低下(神経細胞の脱落)が引き起こされることによるとされています。

普段私達の介護は周辺症状への対応を行う事で、本人に安定した生活を送っていただく努力を行っています。
実はこの関わりが残存細胞に働きかけ新しいネットワークを築き上げているのです。
ある面で”施設の介護レベル”は”認知症の進行程度”により評価されるとも言えます。

ダイバージョナルセラピーの活動とは、本人の「快」の部分に焦点をあて5感を通じて情動へ働きかける中、ネットワークに連動しています。
これには本人が感じたい「快」の部分、訴求点をしらなければ成立しないところが、一般的に行われるレクリエーションとの違いであると考ています。

            

マナー講師養成講座を受講して

2日間のマナー講師養成講座が終了致しました。
沢山のマナー研修の中で今回私が選択させて頂いた養成講座は、一言でいうなら”私のニーズに合った講座”であり大変満足しております。
http://cs-confort.co.jp/consul.html

私のニーズとは・・・
接遇エッセンスが2日間に凝縮されていること
パターン化されている内容ではなく、参加者の講師経験に合わせアレンジして下さったこと
講師の方と多面的な視点で意見が交わせるということ

現在では医療・福祉現場においても接遇研修の導入が一般化されております。
目的は”選ばれる施設” ”選ばれる病院”になる為です。

それぞれの研修会社が医療・福祉用に、職員の社会人としてのマナーにはじまり、対象者に対する温かな対応力の必要性や方法など工夫されたさまざまな研修をラインナップされています。

受講した職員からも、参考になりました、勉強になりましたと反応は良好です。
しかし、現場に戻って数日経つと、知識はそのままですが、現場での活用が不明瞭な状態。
最終的には、研修を実施した結果報告のみが監査や第三者評価に役立ったという状態も少なくありません。

各々の施設が必要性を感じ、年間研修に外部セミナーを取り入れるまで行動を起こされているにもかかわらずもったいない話です。
理由は、職員各々は、接遇が必要なこととその方法については理解出来ています。
施設を一歩出た社会においては、そこで教わった知識が活かされているものと思います。

しかし残念ながら、介護そのものと接遇を結びつける根拠までは、職員の中に落とし込みきれていないようです。
さらに言うと、接遇が介護そのものであるという認識までには至っていません。
また、その時点の現場体制と求めるべき接遇精度は大きく連動しており、そこを見極め考慮したセミナーが必須です。

2日目の昼から1時間の講義実践をさせて頂きました。
現場経験6割+教わった知識とその根拠4割をアレンジした講義内容を提供させて頂きました。

内容は、「介護コミュニケーションの重要性」と「おもてなしの気持ちの届け方」に絞りました。

例えば、教わったコミュニケーションの要素である言語、非言語(ボデイランゲージ)を現場に置き換えるとしたら、あえて介護コミュニケーションと呼ばせていただきます。
その理由は言語、非言語(ボデイランゲージ)+(タッチランゲージ)の存在が欠かせないからです。
読んで字のごとくですが、ここには深い意味と目的と到達点が隠されています。

講師の方から深いうなずきと太鼓判をいただきました。
自身のコンサルティングの経験則が間違っていない事が実感できた講座でした。

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「ダイバージョナルセラピーワーカー養成講座」を受講して(10月)

オーストラリア福祉の視点
「老いるとは楽しむこと、耐えることではない」  ~Aged Care 省:ブロンウイン・ビショップ大臣~
この言葉と出会った2年前が、ダイバージョナルセラピー協会との縁の始まりです。

現在養成研修に参加しさらに自分の考えを整理しております。

ダイバージョナルセラピーとは、人間の本来持っている生きる力に焦点を当てた関わりです。
介護とは、食事、排泄、入浴などの出来ない部分を補うだけでなく、人間が生きる目的であるハッピーも提供することで、そのためにはレジャー活動が必須であるということです。

「世界レジャー憲章」
すべての人類は、レジャー活動をする基本的人権を持つ。
レジャーを供与することは、健康、教育の為だけでなく、生活の質を向上させるためにも重要である。

自分に置き換えて考えてみました。
通常私達には、「次はこれをしたい」「あそこに行ってみたい」という思いで日常生活を楽しみ、自分で自分の必要性を感じる能動的活動を行っています。

ここで大切な事は、自分らしさを表現できる時間、空間、内容は人それぞれであり、広義で解釈すると、人によっては人生のある期間は仕事もレジャーの一部になるのかもしれません。

要するに心を動かす材料だと思います。
心地よさ、愛する対象がある、信じるものがある、主体的に行動する、できることや楽しみがある事は、生きていて良かったと実感できる瞬間であり、もっとQOL(生活の質)を高めたいという欲求が強くなるのだと思います。
自然と明日に生きる楽しみを見出して生活しています。

しかし長い人生の過程の中、自身でレジャーを演出する時間には限りがあります。

自立に近い方の場合、自分がやりたい事が表現できたり、日々提供されるアクティビテイの中から自身で選択したりと意思を表現したり、行動を取る事が可能です。

一方、認知症の方や障害を持った方については、選択する意思を表現する事が難しくなっていたり、やりたくても体が動かなかったり、自分自身何が好きだったのかさえ思い出したり言葉に出せなくなってきます。

しかし楽しみたい!という思いは同じはずです。
楽しむとは自分がやりたい事ができた時です。
感性にあった物(事)を享受できた時だと思います。

私達はこの方々が何をやりたいのかは、聞いてみないと分からないし、情報収集して分析しないと答えがでません。
時に提供してみながら、表情や反応から「心の声」を聞いてみるのも1つです。

楽しいと感じてもらうには、その方のテンポや世界に合わさなければ、レクリエーションを提供した側の自己満足に終わってしまうからです。言い換えるとその人にとって意味のない言葉かけやレクリエーションは退屈へとつながってしまいます。

まずは、耳を傾けてみる、両目で見てみる、そして動いてみる事が始まりです。
個人を知る為の情報収集をベースに、アセスメントをして、ターゲットを絞り、ターゲットに合わせた計画を立て、目的意識を持って関わり、何の為にやったのか、最後には何に影響を与える事ができたのか。

レクリエーションに意味を持たせてみよう、これがレジャーの第一歩だと思います。

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防火管理者講習会終了!

7月19日20日と防火管理者講習会へ参加してきました。

特定の施設に所属していないのに何で必要なの?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
理由はコンサルタントの立場だからこそ必要なんだと言えるでしょう。

老人施設を総括していた時代は、防火管理者を選任しその方に火災対策の一切をお任せしておりました。

最低年2回(うち1回は夜間想定)の防災訓練が必要です。
今振り返ると当時の訓練は消防署の期待以上だったと思います。

消防署に協力いただきハシゴ車の出動、地元の消防団や近所の方々の参加(連絡網に参加)、仮本部である駐車場には本部長の私のところへ次々と非難誘導完了の報告が入ってくるなど活気あふれる訓練でした。

また比較的お元気な方が入居されているケアハウスについては、毎月1回防災訓練が行われていました。
非難リュックの中身点検や非常階段からの脱出など、やる事が当たり前のように皆さん積極的に参加されていました。
「階下の特養や老健の方々は動けない人が多いから、私達は自分の事くらい自分でやらなかきゃ」とおっしゃって下さっていました。

現在コンサルタントで関わらせて頂いている施設においても、防火管理者講習会に参加してもらい、やる気のあるリーダーによって年2回の防災訓練が行われています。

そんな状況下で、ふと自分を振り返る機会がありました。
「次回はこんな訓練をします」と報告を受けても、深くアドバイスが出来ない自分を発見。

具体的な消防関係法令とは?
火災に関する統計は?
防火管理の意義は?
防火管理の具体的制度とは?
一つ一つの訓練の目的は?
建物の動線と訓練想定のバランスは?
火災の基礎知識を本当に知っているの?

任せていた時代はそれで過ぎてきただけのこと。
今回もまた防火管理者経験がある職員がいたなら気がついていなかったかもしれません。

しかし現在は、経験の浅いリーダーが一生懸命に任務を果たそうとしてくれている段階です。
机上論コンサルティングは私のスタイルではありません。
活きた助言をする為には・・・・

改めて学習して良かったと思っております。

休み時間も帰りも質問だらけで先生に迷惑がられていたかもしれません(**)
先に実践経験があっての理論付けのため、前から疑問に思ってた事も盛りだくさん。
消化不良が解消された感じです。

聞ける人がいるというのは心強いと実感します。
コンサルタントである私もまた頼れる存在であるべきだと思いました。

さっそく気がついた事を整理しています。
次の防災訓練にはしっかりと助言させて頂きますね。

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障害者自立支援法の現状と課題を聴講して

講師 佐々木勝一氏 (京都光華女子大学人間科学部社会福祉学科准教授)

身体、精神、知的障害関連が仕事の範疇に入ってきました。

主に介護保険制度を中心とした高齢者への関わりが多かったので、今回は改めて障害者自立支援法をはじめ各種の福祉法を再学習する機会となっています。

障害者自立支援法を活用しながら業務遂行を検討していた矢先に、研修会の開催を知り参加させて頂きました。

佐々木先生は長い現場経験を活かし、障害関連の福祉施設について研究されています。
大学の教鞭を取られている今でも、現場を見据えながらの特徴ある研究をされているんだと感じました。

様々な社会的問題を鑑みた理屈論と実際の現場論の両方を語っていただけた実のある研修会でした。

内容は、政治的、歴史的背景と各種の福祉法の成り立ち、障害者自立支援法の導入から今まで、事業所の現状と課題、自己負担の事例検討などです。

障害者の多くは、親が面倒をみている現状があります。
そこで問題となってくるのは、
①障害者年金を生活費として頼っているご家族の場合、「利用者の定率負担」が家計を圧迫しかねないので、受けていたサービスを中止してしまうケースなどが出てくるという事です。
→これについては7月1日より月額負担限度額の見直しが適用となり緩和されています

②親亡き後の本人の在宅生活を維持する事が現実問題として難しいという点です。
この部分を補う役割を確立しないかぎり施設数を軽減する事は出来ないだろうと言われています。

先生の亡くなられた20年来の親友のお話を聞かせて頂きました。
脳性麻痺の彼との思い出は月に数回駅前の安居酒屋でビールを飲みながら語り合っていた楽しい時間があったそうです。
この障害者自立支援法が導入される時、その彼が生活費を計算しながらもう一緒に飲めなくなるなと言われたそうです。
お互い対等に付き合いたい友としてなんとも言えない気持ちになったそうです。

私にとっては、法律に翻弄されるばかりでなく”人”を見る事の大切さを感じた研修会でした。
その人らしく生きる手段の一つに、居酒屋の片隅があったのかもしれません。

バリアフリー2008

毎年大阪で開催されているバリアフリー展に行ってきました。

大手も含め大多数の企業が出展するとあって、この日ばかりは情報の宝庫となります。
私も情報収集日と決め丸一日歩きまわりました。

普段はパンフレットやインターネットで見聞きしているものが、ここでは実際に体験できるというメリットがあります。
振れてみて、使ってみて、感じてみて。

簡単な介助により車椅子が階段昇降する実体験をしてきました。
見ているだけだと「ちょっと怖そう」というのが正直な感想です。
でも実際に体験してみると「便利!」に変わり、相談を受けた際も自信を持って「あなたの行動範囲なら便利ですよ」と力強く言える材料となるわけです。

相談を受けてつくづく思う事は、情報は浅くていいから広く持っている事に活用メリットがあります。
2案3案への発展の架け橋になり、使えそうな情報はそこから掘り下げていけばよいからです。

他にも二つの講演会に参加してきました。
現在興味のある内容とあってそれらの動向を知る事ができました。

「総量規制と高専賃」
講師:株式会社 タムラプランニング&オペレーテイング 代表取締役 田村 明孝氏

「介護と医療の連携をすすめるために」
講師:大阪市立大学大学院 教授 白澤政和氏、医療法人社団博腎会 野中医院 院長 野中 博氏

下記はボランテイア団体が作成された片手で使える便利グッズの一部です。

片手で使えるラップカッター
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片手で使える菜箸
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片手で使える急須注ぎ
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片手で使える包丁
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片手で使えるオープナー
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片手で洗える食器洗浄器具
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これは移動介助の際に腰に安定感を持たせて安全・安楽に立位を促す道具の一つです。
思いあたる場面があり購入したので使ってみようと思います。

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デジカメ講習会に参加

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 講師:C’S Factory 東野千宏
http://c-sfactory.com/

本日は「現役プロカメラマンによる、商品撮影説明と撮影体験!」というデジカメ持参の講習会へ参加してきました。
カメラの法則を覚え易いイメージと言葉で教えていただきました。
ISO感度、絞りとシャッタースピードの関係、露出補正、照明や光の意識など・・・・

なるほど・・なるほど・・・

でも何かがおかしい・・・・
そう、私はこうみえてもキャノンのマニュアル一眼レフを片手にカンボジアやエジプトの一人旅経験者。
フィルムを20個くらい持参してカシャカシャと撮っていたものですが。
もうすっかり忘れていました。←恐ろしい。

講習会の目的は綺麗に見せる商品撮影とあって、ネット販売ビジネスをされている方々が熱心に質問されていました。

私はというと購入したデジカメを好きになるために参加しました。
自分のデジカメだとどうしても上手く撮れません。
これはきっとデジカメが悪いのだとばかり思っておりましたが、原因は私の理解不足のようでした。
再度取り扱い説明書を読んで使いこなせるようにします。

私の最終的な目的はお年寄りの普段なにげなく見せてくださる素敵な笑顔や表情を撮影しプレゼントすること。

かまえるのではなく自然体が一番。
そこにはきっと、ご自分でも気がつかない”素敵な表情の自分”と出会っていただけると思ってます。

いつか人生の年輪を感じさせるそんな写真が撮りたいものです。

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商品撮影に挑戦

フラワーアレンジメント

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経営セミナーの一環として、フラワーアレンジメントでストレス・マネジメントやモチベーション向上の方法を教えて頂きました。

印象に残った言葉は、
「花はアレンジメントを始めた時から死んでいく・・・だからこそ素敵な最期を演出してあげたい」

そこから始まり、
①心理学を組み合わせた話
②次に自由な創作
③最後に出来上がった作品を通じて、気づかないうちに自分が使っているパターンを認識する事で自分の潜在意識と、本来もっている自分らしをなんとなく知る事が出来た気がします。

綺麗だと感じるだけでなく、花への感謝の気持ち、心を通わせアレンジしていくスタイルは、どんな仕事へ取り組むにも必要な基本姿勢だと感じました。

ちなみに生まれて初めてのフラワーアレンジメント作品です(^^)