交流分析セミナー 第7回

今回のテーマは効果的意思決定 自我状態の病理でした。


効果的意思決定とは

A(アダルト)は必要論的意思決定

P(親)はべき論的意思決定

C(子供)は欲求的意思決定

の傾向があるそうです。

そこで自我状態がどこにあるのかを理解して

現状を見据えていくことです。

一方自我をバランスよく正しく表現できていない人は

自我状態の病理が影響していると捉えることができ、

「汚染」

「除外」

「一貫した自我状態」 がそれらに当ります。 

ここでは「汚染」を例に説明します。

一つの自我状態の精神エネルギーが他の状態の中に

流れ込んでいる状態を言います。

具体的に言うと

本来合理的な判断をする大人のような自我状態A(アダルト)

は、状況に合わせ自分の行動や態度をP(親の自我状態)や

C(子供の自我状態)に切り替えて効果的に人と接することが

出来るとされています。

↓しかし(汚染されている)


それが効果的に切り替え接するというより

思い込んでしまっているような状態です。

例えば

小さいころからP(親の自我状態)より教えこまれた

信条などを、事実として受け入れているような場合です。

「茶髪にしている人は不良だ」

「世間というところはひどいところだ」

またC(子供の自我状態)からの汚染では、

感情によって刺激された空想を事実だと思い込み、

「高いところは怖いから登れない」

「私は生まれつきデブなのだ」と

自分を駄目だと信じ込んでしまっている場合です。


今回は前回のTA分析で自分の自我状態(P/A/C)

が一番現れているグループに分かれてのワークでした。

Aのグループに所属させて頂きましたが、

メンバー全員が冷静に捉え分析し回答を導きだしていく

姿勢の人ばかりでした。

参加メンバーの一人が「やっぱり同じA(アダルト)同士で

集まると話が早い、誰の意見を聞いても納得できる」と

言われていました。

当然ですが会社の会議などは色々なタイプの人がいるもの、

話がまとまりにくいのも当然です。

自分がどう受け止め対応するかが大切です。 

交流分析セミナー 第6回

今回のテーマはトラブルのもと「心理的ゲーム」です。

ゲーム分析とは、

会話で表面的にはまことしやかな

一連の交流(相補的交流)が行われてるとします。

しかし一方(プレイヤー)の裏面に

本音のメッセージが隠されている場合、

それを果たそうとするプレイヤーの自我が、

相手を刺激して、ゲームを仕掛けていき、

相手のネガディブな感情を挑発し、

ゆがんだ形でストロークの交換を図ろうとするそうです。

そして結末は、もやもやした感じや悪感情が残ります。

身近でいらっしゃいませんか?

その人と話しをすると、

どうしていつもこんな話の向きになるんだろう?

どうしていつもこんな嫌な気持ちになるんだろう?って。

最初から展開や結論が予測できてしまうほどパターン化

されている人もいます。

例えば夫と妻の心理ゲームを例に挙げます。

夫 洗濯しておいたぞ  (仕掛け人)

妻 ありがとう、助かるわ。  (乗せられる人)

夫 沢山あったぞ。   

妻 そうでしょう。   (応答)

夫 3回も洗濯を回したんだぞ。

妻 ここ2、3日、忙しくてできなかったの。

夫 部屋も散らかっているし、流しには食器が一杯。

   毎日何をしているんだ!  (はぐらかし)

妻 家の中の仕事が山ほどあるのよ。あなたこそ何よ!

  毎晩、残業って帰りが遅いけど、外でなにしているか

  分かったもんじゃないわ。

夫 お前こそいつも家にいないじゃないか。

  一体何をしているんだ!  (混乱)(本当に言いたいこと)

妻 ちょっと洗濯しただけで偉そうに言わないでよ。

  もうしてもらわなくていいわ!

夫 二度とするか。  (結末)

妻 二度といらないわよ。

これは夫婦の会話ですが、

職場の同僚や上司、友人との会話でも同じです。

気がづくと、

やっつけられてしまっていたり、

こちらも興奮して思わぬことを言葉にしてみたりなど。

程度によっては、

嫌な感情→悪感情の継続→破壊的になり

時に殺人などに発展していきます。

できれば相手に巻き込まれずにしたいもの。

ゲームの止め方としては、

①ゲームの存在に気づく、自分が何をしているか理解する。

②時間の経過と、自分のとった役割を振り返る。

③ゲームにのらない自分をつくる。

④自分自身や他人を無視、軽視しない。

⑤程度の重いゲームを軽いゲームに抑える。

⑥結末の悪感情を取り入れない。

⑦最悪の時は逃げる。

私達は職場でも学校でも家庭でも、

自分と合う人ばかりでないことは100も承知。

そして日常会話の多くにこのゲームが展開されています。

それを客観的に理解しつつ、

巻き込まれない自分を持つことが大切だと思いました。

経営者向けセミナー

「こんな時どおする?高専賃運営上の事例研究」

18:30~20:30で実施させていただきました。

遠くは四国からの参加者もいらっしゃいました。

設計関係の方々は現場の問題やその対策を知って

設計に反映させたいとのお考えです。

私が関わる開設コンサルの最初の仕事が

まさに図面の確認です。

いかに働きやすい職場に近づけていくか。

働くだろう職員の方々の顔を思い浮かべながら。

配置換えや必要に応じてスペース確保の交渉に入ります。

ドアの位置一つでも就労環境が大きく変わります。

こうして皆さんの努力や知恵の結集が

品質の良い建物やサービスへと繋がっていくのでしょう。

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交流分析セミナー 第5回

今回のテーマは対人関係のポジション 人生態度でした。

「三つ子の魂百まで」と言われるように、TAの理論も

子供は乳幼児期から3歳~6歳くらいになる間に、

自分という存在が、養育者からどのように扱われたかが

影響してくると捉えています。

自分と他人についての、感じ方、見方、人生の生き方、

対人関係の持ち方についての態度、姿勢を見につけて

いくそうです。

これが”人生の生き方における基本態度”になるそうです。

今回はエゴグラムとOKグラムの回答を比較し、

エゴグラム(その人の行動面や役割があらわれる)
OKグラム(その人の内面、自己意識や概念があらわれる)

両者の違いから、その人の人生に対する基本的構え

を見ていきました。

「人生の生き方の4つの基本的態度」

①自他肯定

②自己否定・他者肯定

③自己肯定・他者否定

④自他否定

私はというと、

他人も自分もすべてOKのシンプルな答えでした。

両者のエゴグラムの形に大きな差がなく

ウラもオモテもないそのままの人ねと先生。

なるほど。

確かに自分で自分を認め信じているし、

他人と接するたびに教えられ感謝している私です。

私が考える人の付き合いの原点です。

交流分析セミナー  第4回

本日のテーマはモチベーションストローク

その定義は、

「自己および他者の存在を認めるためのはたらきかけ」

であり、人間が生きていくために必要なものとされています。

肉体的ストローク 

なでる、抱く、キスする、ほほずりをする など

心理的ストローク 

ほめる、うなずく、はげます、会釈する など

”人はストロークを得るために生きている”と

いわれるくらいとても大切な生きる要素だそうです。

子育てに必須とされる愛情がこれにあたりますが、

大人であっても同じことが言えます。

ワークでは

全員でお互いの印象をプラスストロークで書きあいます。

25人の書いてくださったストロークを読むと、

しっかりした人、頼りがいのある人、落ち着きのある人・・・と

予想通りの言葉が続く中、

普段言われたことのない表現が一言書かれていました。

実はその言葉が一番うれしかった言葉です。

ようするに私のターゲットストロークです。

ストロークを応用することで、

人間を動機づけ、目標を形成させる要素として、

その人の能力や良さを引き出すプロセスにも

なります。

実際の仕事においても、

上司の適切なストロークにより、

職員の成長に大きな差が生まれることを実感します。

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研修会場 ”介研リサーチパーク本町”がオープン

明るく広々とした会場が完成しました。

介護実習で必要なベットや介護用品も揃いました。

今月より経営セミナーを含め、介護職員への研修会も

すべてこちらの会場に変更されます。

皆さんよろしくお願い致します。

介研リサーチパーク本町
℡06-6281-2945
〒541-0054  
大阪市中央区南本町3-1-3 カネセ第3ビル4F

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交流分析セミナー 第3回

今回のテーマは

コミュニケーション・ルール やりとり分析です。

人と人との間で交わされるやりとりには

自然に起こりやすい対人反応、パターンがあるそうです。

自分のやりとりの傾向を把握し、

対人関係を築くのに役立つことが多い内容です。

人が持っている3つの自我要素

P=Parent   A=Adult      C=Child

自分がどの要素で発信し、

相手がどの要素で反応しているのか

ヴェクトルの方向とその意味を分析していきます。

これら交流には3つの形があるそうです。

①相補的交流

交流が相補であるかぎりコミュニケーションは

続く可能性がある。

C→P「お腹すいたよ」
P→C「はいはい、すぐ作るわね」

②交差的交流

期待と違う反応は、その話題についての会話が

中断する可能性がある。

A→A「リスク回避に必要なルールとして取り組みましょう」
C→P「そんなことしなくても間違わないのに」

③裏面的交流

会話と違う隠された真理的メッセージがあり、

そこに注意を払わないと、その人の真意を理解する

ことはできない。

表面
C→C「とても素敵な彼ね」 
C→C「ありがとう」

裏面
A→C「いいかげんそうだけどどこがいいのかしら」

講座の後半は自分と他者とがどのような関わり方を

しているのかを理解した上でのグループディスカッション

でした。

部下として業務報告すると常に批判的な内容で

返してくる上司がいる。

仕事で注意をすると、反発してくる部下が多い。

などなど。

その場その場に応じた返し方をどうすべきかなど、

意識的にコントロールする必要性について確認し合いました。

自分はというと職業柄、

無意識のうちに、相手の反応を予測しつつ

話を進めていることに気がつきました。

交流分析セミナー 第2回

前回おこなった東大式エゴグラムに引き続き

今回は桂式エゴグラムを実施しました。

同じような心理を問う質問でも表現が違っています。

結果の傾向はなるほどといった内容です。

前回は仕事モード、今回はプライベートモードで答えた結果、

普段私の知人が表現してくれている通りになりました。

結果はさておき・・・・

今回興味深かったのは、

グループを組んだ参加者の第一印象を

全員が順に周ってきたその人のカードに

その人の第一印象をエゴグラムの分類で

○をつけていきます。

しゃべったこともない人達の顔をみながら、

この人はこんな感じの人かな~と直感で記入します。

私への第一印象は、

厳しくもあり、伝統や習慣を守り伝える要素

冷たい感じもあり、事実を調べる、傾聴する、

意思決定をする、自分によく気づいている要素

をグループの皆さんは感じとったようです。

どうです??


私の知人に言わせると

その通り!

そして第一印象とのギャップに

急速な親近感を感じるとか。

まあ、自分らしくが一番(^^)//だということでしょう。

交流分析セミナー 第1回

所属している産業カウンセラーが

主催する交流分析のセミナーが

スタートしました。

毎月1回の10回シリーズです。

交流分析(TA) Transactional Analysis

TAは心理療法の一つとされ、

人間行動のひとつのまとまった理論とされています。

要するに理論を通して自分を見つめる手法です。


TAの扱う領域は、人間の行動、思考、感情、態度です。
 
私達は、自分の行動のしかた、ものの見方や考え方、

感情の持ち方、反応のしかた、取り組む姿勢、

に気づくことによって

自分の生き方を変えることができると言われています。

そして最終目的は、

個人の自律性(感情、思考、行動に責任がもてる人)

を高めることです。

私の仕事において重要とされている内容の一つが、

現場職員からの相談や定期の面談です。

個人と向き合い、感情、思考、目標の整理をおこなう

ことがとても大切なプロセスです。

今回のセミナーは、
 
私自身の理論立ての機会だと捉えています。

第1回目は自分の現実の自我状態の姿を知る

エゴグラムを実践しました。

”なるほどと思う自分”と”意外な自分”が現れていました。

多角的に捉える必要性

昨年末に出された

社会保障審議会介護保険部会

の「介護保険制度の見直しに関する意見」

をベースに定期的に仕事仲間と

話し合いを重ねているので

今後の方向性については理解しておりました。

そんな中受講した白澤政和先生のセミナー

「介護保険制度改正について動向をさぐる」は、

テーマは同じでも視点の違った内容に、

改めて客観的に考える事ができました。

本来のケアマネジメントとは

地域包括支援センターの役割とは

生活支援をどう捉えるか       などなど

”介護保険制度”

今後永続的に存続して欲しいからこそ、

「本来の姿はどうあるべきか?」

これを念頭に自分の意見を構築しようと思います。