11月11日は「介護の日」

いい日、いい日、毎日あったか介護をありあとうを念頭に、2008年より「11月11日」は「介護の日」と決まりました。

“介護について理解と認識を深めもらい、利用者、家族、介護従事者、それらを取り巻く地域社会における支え合いや交流を促し、国民へ広く知ってもらいたい”として、厚生労働省が制定。

さて、介護従事者の立場である各事業所では、どのような取り組みをされたのでしょうか。

コンサルティングをさせて頂いている有料老人ホームにおいては、1ヶ月前のリーダー会にてその話し合いが行われました。
検討期間も短い事から実施する内容には限界があります。

それでも”やれること”を模索して、今回のテーマは認知活動に決定いたしました。
方法はティッシュ配り。
介護の日についての広告を差込、いざ駅前に・・・・。

「おはようございます~本日は介護の日となっております~よろしくお願い致します~行ってらっしゃい!」といった具合です。

私が音頭を取った訳ではありません、スタッフ自らの提案と実行です。
側で見ながら、改めて私が介護に役立てるには?を考えさせられました。

それは、このように自分達の仕事の幅を広げていきたいと思い行動に起こせる職員の育成でしょうか。
やらされているのではなく、やっていく職員の方々。
まずはこのステージまで引き上げる!これが私の存在意義だと思います。

高校生にティッシュを受け取ってもらいました。
おそらく介護が身近でない世代です。
サラリーローンや携帯会社のティッシュではなく、介護の日のティッシュです。
電車待ちのベンチできっと読んでくれてますよ!

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あ!今日も来てくれたんだ

先週、老人ホーム近隣の小学生が社会学習ということで総勢35名で訪問に来られました。
施設の説明を聞いた後に全体の見学、その後は各階に分かれて入居者の方と接してもらい約半日の課外学習でした。

入居者の中にはお子さんが来られると聞いただけで、うれしそうに涙し同時に何かあげなきゃとソワソワ。
おりこうさんの子供には褒めてあげたい、何かあげたい・・・この反応は家族内だとごく自然なおじいちゃん、おばあちゃんの役割だからです。

対応していた職員も一生懸命ホーム生活を伝えようと場を取り持ってくれていました。
大人を相手にするのと違い、分かり易く、興味を持ってもらうためのにはいつもと違う労力が必要です。

入居者のよろこびや職員のまなざしのやさしいさの結果かしら・・・・

次の日に前日見学に来ていた小学生の二人がお友達を連れ3人で遊びに来てくれました。
エレベーターに乗ると「このエレベーターはベットも入るんだよ」と友達に自慢してくれています。
”私が見つけた施設”という感じでしょうか(^^)
入居者とのゲームでも「次どうぞ」と、戸惑いながらも積極的に声かけをしてくれていました。
夕食前に終了し自転車に乗ってさっそうと帰っていきました。

そしてさらに次の日!
「こんにちは」と昨日の笑顔。
今度は手作りのフラワーペーパー一輪のおみやげ付きです。

子供の正直な反応を見ると、そのホームの居心地感が見えてきます。
日頃忙しい業務の中にも「大切なものが何か」に気がついている職員は、入居されている方や来客者にも心地よい存在でいてくれています。
そして日頃から心地よい介護を受けている入居者の表情は穏やかであり、小さなお客様にそれが伝わるのでしょう。

そのうちミニボランティアさんになっているかもしれませんね。

 

ワッショイ!ワッショイ!夏祭り

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介護付有料老人ホームとデイサービスの共同行事、夏祭りが始まりました。

成功の秘訣は、準備+心意気+プロ意識!!

すべてのスタッフが、場面場面で何役もこなすべく、事細かく記されたスタッフ用マニュアル。
それは、この時間、この場所にこの人がいるはず・・・・という証し。
それを頼りに利用者様の誘導をする際にも、無理なく無駄なくの時間差リレー。
並んで待っていただく現象はありません。
想定問題まで押えてあるマニュアルからは、ベテランであれ新人であれ、「皆に安心して協力してもらうぞ・・・」という実行委員の配慮が感じられました。

これ2階グループで作りました。Photo_5

これは3階の作品です。皆さんにのり付けしてもらって・・・Photo_6

「担当分けで作ったのね?」の質問に、答えはNO!
自主的に製作したとの事です。

フロアでは入居の皆様がそれはそれは夏祭りを楽しみにされていたとのこと。
その為夏祭りに照準を合わせ、皆様と気持ちの盛り上がりを楽しんでいたら出来上がった作品だとか。

今回感心したのは、集団の力=爆発力です。
限られた予算やスペース、日常の介護業務がある中で、誰の強制もなく一人ひとりのスタッフの気持ちが団結し誰かが何かをしようと動き出す。
集団での関わりが生んだ相乗効果を感じ入りました。
ご利用者様に楽しんでもらうにはどうしたらいいか・・・真剣にプロとして考え行動した答えなんでしょう。

よく施設の職員基準を表すのに2・5:1だとか2:1と表現します。
これは、入居者2・5人に対して1人の職員、2人に対して1人の職員が配置されている事を指します。

2・5:1より2:1の方が職員数が多くて良く面倒をみてもらえるんですね?と質問を受けます。
数値上はそうですが実際は必ずしもそうとは限りません。

なぜなら、個人のパフォーマンスを最大限引き出す意識をした2・5人配置の施設と、職員の能力や時間を活用しきれていない2人配置の施設では、同じようなサービス提供量になってしまうからです。
ましてや気づきや配慮という意味においては、訓練された前者の施設の方が満足感を感じるでしょう。

私のコンサルティングは、スタッフ各々のパフォーマンスを最大限に発揮する事を意識しながら関わっております。
スタッフ本人の為にも、雇用している事業所の為にも本来あるべき姿を追求し続けていきます。

第一部 13:30~ 落語・コーラス・日本舞踊
第二部 18:00~ 飲食・ゲーム・大道芸人・太鼓・盆踊り

二部の一般の部からは、近隣住民の方やお子様達の参加が多く、しっかり地域貢献の一環を担う事ができました。

今回うれしかったのは、スタッフのご家族の参加が多かったことです。
これは、自分の職場・仕事を披露しても良いと思う心のあらわれでしょう。
「私の母です」「私の娘です」・・・・とご紹介いただく度に、改めて「身内に自慢できる職場作り」を心したいと思うのでした。

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え~今私のズボンの中から落ちたよね?

それは、デイサービス帰りの送迎中の出来事です。
この日は、スタッフが運転するワゴン車に同乗させていただきました。

「着きましたよ○○さん、玄関までお送りしますね!」と元気の良い私です。

大きな1軒家のお屋敷。
庭木が手入れされ玄関まで続く石畳の上を、ゆっくりとご利用者様に手を添えながら歩いていました。

いつも玄関には奥様がお出迎えになりご挨拶させて頂くのが日課です。

ん!!!途中ズボンの下から素足に添って何かが走った感覚・・・・
でも気のせいだったかしらと思い直しそのまま玄関へ到着しました。

いつものように扉の向こうで奥様が鍵をはずしている影が見える中、私はとりあえず足をクックッと下に振ってみました。
そしたらポトっと地面に落ちたものが。

キャ~・・・・と同時に、扉が開き奥様登場、私はというと支えているはずの利用者様(旦那様)に抱きつき、三人が「びっくりした~」の同時発声!!

見るとそれは10センチほどのトカゲでした。
「あ~梅雨の時期は沢山出ますの、驚かせてごめんなさいね」と奥様。

「イエイエとんでもありません、こちらこそ声で驚かせてしまって失礼いたしました」と何度も謝罪。
「ワッハッハッハ・・・・」と利用者様。

不覚にも支えるはずの私がすがってどうするんだ、しかも奥様の前で・・・と自己嫌悪。
この場ばかりはコンサルタント失格です。
まだまだ修行がたりません。
本当にお騒がせしてすみませんでした。

ちなみにニシキヘビを首に巻いてニッコリ笑顔の記念写真が撮れる私です。
当然トカゲもかわいいはずなのに。

高齢者施設管理者勉強会発足!

地元大阪に事務所を移転してから1年が経過しました。
地域の実情を知ろうと時間を作っては色々な施設に見学に行かせていただいてます。

そんな中、有料老人ホームの運営コンサルタントもしている私の立場からずっと気になっていた事があります。
それは同じ老人ホーム間での情報交換をする場が全く無いという事です。
色々な老人ホームに関わる私にとってそれはとてももったいない事であると感じていました。

なぜならどの老人ホームにおいても遅かれ早かれ似たような課題に悩まされ対応する毎日です。
各々の施設長はその度に思い悩み課題を乗り越えていきます。
そんな中同業者として相談できたらどんなにか助かる事でしょう。
また良い情報を共有できればそれだけ選択肢が広がる訳です。

組織の統制、職員間の人間関係、運営の効率と人の問題、突発的な事故(誤嚥、ノロウイルス感染、結核感染・・)、入居者のニーズへの対応など

そんな思いがあって、見学の際には「大阪には施設長会のようなものはないのですか?」と質問したものです。
答えは「ありませんね」もしくは「それらしき会に参加したけど本音は出ないわね」・・・・

結論は「無い」!無いなら作ってみようと思い始めていた矢先、クライアントを通じて知り合ったとある有料老人ホームの関係者の方と意気投合。入居コーデイネーターをしながら新聞、雑誌業界の仕事をこなしている多才人。
複雑な問題を抱えているクライアントだっただけに、何度となく連絡を取り合っている間に、同じような思いを描かれていると知りました。

最初のスタートは”同じ匂いのする人達”に声をかけていただきました。
同業だからこそ問題を共有して有料老人ホーム業界全体のレベルアップの必要性を感じていらっしゃる方々です。

本日の参加者は、有料老人ホーム4ヶ所、高齢者専用賃貸住宅1ヶ所でした。
皆さん初めて会ったとは思えない共感や親しさを感じられたのではないでしょうか。
自己紹介や課題出しに盛り上がり、テーマの「盗難・紛失」については次回への持ち越しとなりました。
管理職だからこそ相談できない悩みがあります。
お互が成長できる場になってもらえたらと思います。

ご自分の生活史~歴史民族資料館のすばらしさ~

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「トリスってお酒とかそりゃもう流行ったよ~ コマーシャルで、この三角みたいなキャラクターがお酒飲むと下から赤く染まっていくのが好きでね・・・・」

施設レクリエーションの一環として歴史民族資料館ツアーを行いました。

目的は昔使っていた物やその空間に入り込む事で思い出を紐解きお話を引き出す事です。

現場に着いたと思ったら「懐かしい~」の連発です。
「奥さんはこれ使ってなさったの? 私はこっちの方ですわ」
「TVはほんまに衝撃的やったね」
「洗濯機が無かったらどうなってたことやら 子育ての頃に洗濯機が出来て助かったわね」 など。

普段無口なご入居者様でも、「あれは家にあったよ」とニッコリ笑顔。

スタッフの知らない(私も含め)言葉が飛び交うので、意味を尋ねると、「そうやわね 今の子は使った事もないからね~」といいながら丁寧に教えてくれる場面が何度となくありました。

別の発見としては男性の方は今1つ無口でした。
「そうやな~こんなんがあったな~」で続かない。
良く考えてみると、確かに見た記憶はあるけれど、使うのは女性が多かったからでしょう。
当時戦争が舞台であった男性の方には別の角度からのお話が必要だと感じました。

帰路の車内で、「あれだけの物が残っているのって素晴らしいですね」とお話すると、「田舎に焼夷弾落としても意味ないからな」とお一人の男性が話され、他の男性も続いて説明くださり、ひと時男性が主役になったのは言うまでもありません。

現在認知症予防、介護予防の一環として回想療法を導入し始めスタッフ育成中です。

施設の中で高齢者が主役となり、語りたくなるそんな一場面を提供したいと考えております。
ご自分の歴史を伝えていただきながら、自身の存在感を肌で感じてもらう素晴らしさを提供していきたいと思います。

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創作作品紹介

昔使われていた長襦袢で作られた金魚さんです。
質感といい良くできてますね。

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初夏の外出ツアー

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イルカと握手(上段)/ペンギンにえさやり(下段) Photo_11

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いつもより早い朝礼には、参加予定者のバイタルデータが報告されます。
普段より血圧が高い方、少し風邪気味な方、当日になって行きたくなくなる方まで様々ですが、今回は予定者全員の参加となりました。

その後、関係スタッフの最終ミーティングです。
レクリエーションリーダーがスタッフ専用のしおりを読み上げながら、詳細に指示を出していきます。

それぞれの担当させて頂く入居者確認、誘導するフロアの順番、バスの席順、会場での行程、昼食の場所、写真撮影の場所など。
的確な指示と完成度の高いしおりは、現リーダの能力+前任リーダーのしっかりとした申し送りの成果でしょう。
昨年の反省点が活かされており、計画→実行→反省の記録と伝達情報をしっかりと活用している証拠です。

もっとも大切な会場での行動行程。
限られた時間の中で、安全に楽しく過ごしていただく事に主眼をおいて、集団行動とグループ行動の2パターンを設定。
グループ単位だと動き易くお互い手助けし易いメリットがあります。
会話が弾み共に楽しみながらの時間が共有できます。トイレに行きたい方がいてもその場を他のスタッフへお願いできます。また参加されているご家族も安心して協力いただけます。

私もコンサルタント兼看護師として参加。
普段トロミ食を食べられる方の食事介助に携わりながら、この日も環境の変化が”食欲や食事量”に影響する事を実感しました。イベントの実施意義の一つです。

昨日から降り続く雨の中の出発となりましたが、途中で雨も上がりました。
皆さんの活気と笑顔の方がまさったのでしょうか(^^)
この日の夜は、普段寝付けない方々もぐっすりだったようです。

是非次回も参加してください。

福祉バスをレンタル!定員約30人乗りで下には車椅子を保管する場所あり。Photo_4

備え付けリフトから車椅子の方でも無理なく乗降可能。Photo_13

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いつもならうとうとの方も景色を楽しまれた1時間。Photo_12

ハンバーグ定食かお魚定食の選択。美味しそう~の声があちこち。
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老人ホーム 運営懇談会の参加

週末、コンサルティングで関わりのある老人ホームの運営懇談会に参加しました。

3分の1のご家族が参加され、報告についての質問・意見がいくつか出されました。
中でも印象に残ったのは、「家族ができる施設への協力はありませんか?」とお尋ね頂いた点です。

誰にとっても100%満足できる施設の存在は不可能でも、少しでも100%に近づける努力を心し頑張っている管理者側や私にとって、とても心強いお言葉でした。

「できる事は私たちもやりましょう」とおっしゃって下さったお気持ちに感謝します。

前回のコメントにも書かせて戴きましたが、施設の成長の秘訣は、「運営側、家族側双方の協力」にあると思っております。

施設はホテルとは違い、一時的におもてなしを受ける場所ではありません。
入居されている方の生活を一緒に作り上げていく場所です。
もちろん主役は入居者の皆様。
そして、可能な限り生活背景を理解し取り入れようとする施設側と、その生活が成功するよう入居者の精神面でのフォローや時に施設側の不足を補う家族側の関わりとのバランスです。

年を重ねるごとに深まる家族とのコミュニケーションを大切にしたいと思います。

最後に現在教育に力をいれているレベルや職員の心を育てる・育っているエピソードをお話させていただきました。

別件で、本日有料老人ホームへ訪問してきます。
今回は逆の立場として、個人のクライアントサイドからの施設への関わりです。
次回の運営懇談会には家族側から参加させて頂こうと思います。
もちろんクライアントにとってプラスになるだろう施設への協力は積極的に行っていこうと思っております。

花見の季節

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担当のデイサービスでは、4月の第1週、第2週とお花見週間!
可能な限りご利用者さんが参加できるようにと小集団グループの計画となりました。
現地に行くと、色々な老人施設やデイサービスの車が止まっています。

開花時期が気候に左右される為、お花見情報をチェックするスタッフの事前準備にぬかりはありません。
現地では花が咲いたような笑顔・笑顔・笑顔!
レクリエーションの大切さを実感します。

「ここのデイサービスに通いたい」という気持ちになっていただく為には??
選ばれるデイサービスの土俵に上がる第一歩として、デイサービスの強みやコンセプトが発信されているかが大切です。
意外と気がついていない”我がデイサービスの特徴”に振り返ってみてください。
きっと何かが見えてきますよ。