茶事を通して

もてなしの心とは

デイサービスのワンシーン。

利用者のお一人が亭主となり、もてなしをして下さいました。

道具もすべて持参、客が心のおもむきに合わせ選べる茶碗の数でした。

デイの利用者はもちろん、飛び込みの見学者の方々までも、

亭主の心遣いが、自然と空間に溶け込ませていきます。

まさに、この日このときの一期一会の出会いだと感じました。

 

このようにミニマムの環境でも、もてなしの気持ちは十分伝わります。

大切なのは、「かたち」ではなく「こころ」であること、

究極は、日常の「所作」に至るのだと実感しました。

 

 

もう一つ大切な事は、職員の気づきと実行力です。

普段から利用者の心の声を意識し、難なく実現させてしまうところに、

彼らの熱意を感じます。

それぞれのワクワク、やる気を駆り立てることの本質を追求しています。

マーケティング

コンサル先クリニックの健診部門の雑誌コーナーに注目。

なぜ雑誌を置いているの?そんな視点が大切です。

単なる「暇つぶし」にしてはコスト高です。

受信者を「いかに待たせないか」もしくは「待たされた感を抱かせないか」に、

オペレーションの工夫を加えていきます。

 

今回は、そんな視点で雑誌の種類を見直そうという事になりました。

リサーチを開始すると、なるほど視点がいっぱいです。

男性には、焼き肉やラーメンなどの食べ物特集が人気!

ゴルフや釣りの特集も根強い読者がいるようです。

女性は、表紙を見て片付けや小物アイテムなど短時間で得られそうな

情報を掲載していそうな雑誌に集中するそうです。

 

例えば健診なのにカロリーの高い雑誌はいいの?という意見もあります。

そもそも、健診を受ける人は病気を治しにこられる方とは違います。

そのため、心身共にバランスをとりながら

健康を維持して頂く事の大切さをお伝えしたいものです。

さらに「待たされた感を軽減する」には、今読みたい雑誌を提供させて頂く、

そこにスタッフの愛情と知恵と観察力が生きてくるのです。

一方、美容室で人気のある分厚いファッション雑誌は手に取られません。

検査に呼ばれる合間で読むには、時間的にも重量的にも適当でないようです。

シーンが変わればニーズが変わるということです。

 

コンサルとしては、

「たかが雑誌」から「されど雑誌」だと思えるスタッフをいかに増やすかです。

普段当り前にあるモノ、やっているコトを見直す楽しさや新鮮さを伝授します。

看護大学の特別講義

京都府立医科大学 医学部看護学科4回生に向けたキャリア教育を行いました。

前年度卒業生は、看護師、保健師の国家試験の合格率が100%だったとのこと。

当時の皆さんが、今や社会人!嬉しい限りです。

 

講義の一例では、「知っていること」と「知っているつもり」の違いについて

お話しさせて頂きました。

日々のコミュニケーションの中で

「知っていること」いわゆる等身大の自分を把握し素直に表現できる人には、

人はより意識を向け、何とかしてあげようと思うものです。

一方、人の話を聞いたその瞬間に「知っているつもり」になる人は、

相手の意見やアイデアを認めたり、称賛することなく、まるで自分も考えていた、

気づいていたと言わんばかりに、その場をやり過ごしてしまうのです。

この場合、双方に共感性は生まれず表面的な会話で終わってしまいます。

人はシンパシーを感じる相手に、役立つだろう情報を提供したくなるものです。

そのためコミュニケーション力の高い人には、自然に情報が集まるのです。

さらには、再度得た情報を仕訳し、同じく適切にフィードバックできるので、

結果的には、望む結果に至りやすいのです。

 

講義後のアンケートを拝読していると、

多くの方が、そう言われると「思いあたる節がある」と書かれており、

さっそく、意識しながら対話してみようと思って頂けたようです。

マーケティング

サ高住という商品。

あなたなら売り込んで欲しいですか?

それとも、まずはその良さを感じてみたいですか?

近隣住民ならそこに建物が出来たことは分かります。

広告を読めばサ高住の存在は一瞬で把握できます。

分からないのは、

その事業所が何を考え、どのような世界観を持っているのかという点です。

運営側である作り手の想いに共感できたら、自然と記憶に定着していきます。

必要ならもっと知りたくなる・・・自らの行動に繋がっていくのです。

 

今回は、ゴールデンウイークに向けイベントを企画しました。

”イベント通じて世界観を伝える表現力” 作成する上での必要なポイントです。

新人研修 実技

4月入職の新人研修真っ只中で、本日は実技研修です。

この法人では、頭で考えるのと、身体がスムーズに動く事は別であることを

徹底的に体感してもらいます。

手順通りに繰り返し動作確認し、慣れるまで定着させていくのです。

そこには、達成感を得て自信に繋げていくことも狙っているのです。

「自信とは自らが作るもの」法人はその支援に徹します。

サ高住の夜景

開所後間がないサ高住。

入居者をお迎えした夕方の風景には温かさを感じます。

どんなにファシリティーが立派でも、笑顔や談笑の自然演出にはかないません。

夜景に彩りを感じるのは、建物にコミュニティーが加わったからでしょう。

大切にしたいワンシーンです。

デザイン・シンキング合同活動

前年度、京都のD-Schoolを卒業後、引き続き我がCチームにおいて活動中。

創造的思索チャート⇔BMC(ビジネスモデル・キャンパス)を繰り返し制作。

繰り返すことで、思索チャートの理解(サービスの上位概念)が深まります。

また、仲間のアイデアを知ることで、科学反応が起こります。

答えの無いところに、確信できるものを探す作業を、

苦痛と思わず楽しめるか!創造性を広げるにはこれに尽きるなと思います。

今回は、事務所からTV電話で参加させて頂きました。

 

 

 

マーケティング

ターゲットエリアを指定したポスティング。

ポイントは、自社のサ高住が希望する顧客にどれだけ響くかです。

なぜなら、最初に決めたコンセプトから外れる方はお断りしています。

通常は1日でも早く入居希望者を増やしたいところですが、

大幅な介護度の違いは、コンセプトの実現がぼやけ易いのです。

総入居者数と職員数のバランス、第一号のサ高住として、

今後アンテナショップの役割を持たせる事を考えての明確な方針です。

見学会の結果では、広告を読んで「自分のこと」だと感じて下さった方々が

来られ、断るレベルの方はいらっしゃいませんでした。

そうなると、次なる重要ポイントは、見学案内の場面です。