マーケティング

コンサル先クリニックの健診部門の雑誌コーナーに注目。

なぜ雑誌を置いているの?そんな視点が大切です。

単なる「暇つぶし」にしてはコスト高です。

受信者を「いかに待たせないか」もしくは「待たされた感を抱かせないか」に、

オペレーションの工夫を加えていきます。

 

今回は、そんな視点で雑誌の種類を見直そうという事になりました。

リサーチを開始すると、なるほど視点がいっぱいです。

男性には、焼き肉やラーメンなどの食べ物特集が人気!

ゴルフや釣りの特集も根強い読者がいるようです。

女性は、表紙を見て片付けや小物アイテムなど短時間で得られそうな

情報を掲載していそうな雑誌に集中するそうです。

 

例えば健診なのにカロリーの高い雑誌はいいの?という意見もあります。

そもそも、健診を受ける人は病気を治しにこられる方とは違います。

そのため、心身共にバランスをとりながら

健康を維持して頂く事の大切さをお伝えしたいものです。

さらに「待たされた感を軽減する」には、今読みたい雑誌を提供させて頂く、

そこにスタッフの愛情と知恵と観察力が生きてくるのです。

一方、美容室で人気のある分厚いファッション雑誌は手に取られません。

検査に呼ばれる合間で読むには、時間的にも重量的にも適当でないようです。

シーンが変わればニーズが変わるということです。

 

コンサルとしては、

「たかが雑誌」から「されど雑誌」だと思えるスタッフをいかに増やすかです。

普段当り前にあるモノ、やっているコトを見直す楽しさや新鮮さを伝授します。

看護大学の特別講義

京都府立医科大学 医学部看護学科4回生に向けたキャリア教育を行いました。

前年度卒業生は、看護師、保健師の国家試験の合格率が100%だったとのこと。

当時の皆さんが、今や社会人!嬉しい限りです。

 

講義の一例では、「知っていること」と「知っているつもり」の違いについて

お話しさせて頂きました。

日々のコミュニケーションの中で

「知っていること」いわゆる等身大の自分を把握し素直に表現できる人には、

人はより意識を向け、何とかしてあげようと思うものです。

一方、人の話を聞いたその瞬間に「知っているつもり」になる人は、

相手の意見やアイデアを認めたり、称賛することなく、まるで自分も考えていた、

気づいていたと言わんばかりに、その場をやり過ごしてしまうのです。

この場合、双方に共感性は生まれず表面的な会話で終わってしまいます。

人はシンパシーを感じる相手に、役立つだろう情報を提供したくなるものです。

そのためコミュニケーション力の高い人には、自然に情報が集まるのです。

さらには、再度得た情報を仕訳し、同じく適切にフィードバックできるので、

結果的には、望む結果に至りやすいのです。

 

講義後のアンケートを拝読していると、

多くの方が、そう言われると「思いあたる節がある」と書かれており、

さっそく、意識しながら対話してみようと思って頂けたようです。