本日も大阪のサービス付き高齢者向け住宅へ訪問しました。
やはり大阪は圧倒的にサ高住が多いなと実感します。
部屋の片隅にパチンコ台、結構活躍しているとのこと。
社長は30代、20代に神戸で訪問介護事業をスタートさせて、
大阪でサ高住を始められました。
改革や教育に熱心な経営者で、年代の近い職員か
らも慕われているところから人柄が伝わってきます。
本日の研修は「高齢者の体調変化に気づく視点」です。
神戸の管理者も2時間かけて研修に参加してくれます。
本日は大阪のサ高住へ訪問しました。
ここの特徴は、入居者同士の声かけが多いこのとです。
「もうご飯食べた?」と車いすを自走している男性入居者が、
ソフト食を食べている女性入居者へ寄っていきます。
いつも時間がかかるのでタイミングを見はからって声かけを
するそうです。
他のテーブルでは、向かい合わせの入居者同士笑顔で
お食事中です。視力が低下している入居者の方へ、
お皿の内容を一つひとつ説明し、「おいしいね」と会話が
はずみます。
説明する入居者が、「この人が1番最初に入居して、
私が二番目に入ったの、最初からずっと一緒なのよ」と。
今では満床のこの住宅も、こんなお二人の空気感が
広がったのかもしれません。
本日の勉強会「認知症への理解」です。
ワークでは現場での問題点を出してもらい、それをどう考え、
どう対応していくかのかをアドバイスさせて頂きました。
本日弊社職員とは名古屋で待ち合わせてコンサル先へ。
午前中現場に入っていると笑い声が聞こえてきました。
楽しそうに話しかけている男性入居者の先には、
愛嬌があり優しい声かけと笑顔がチャームポイントの
女性職員がいます。
彼女の能力は入居者とのコミュニケーション力です。
見ていてなるほど~と感じました。
相手がしゃべりたいと思っているタイミングに声をかける。
一人にアプローチしつつ、周辺の人に気配りしている。
小さな声や言語障害のある方の話も聴き取れる。
入居者同士の伝達役となり周囲が和み始める。
笑い声、笑い顔に繋がる。その結果・・・・・
彼女の顔を見るのが楽しみ!要するにファンになっている。
自施設内にアイドルがいるのもいいもんだと思いました。
「病院に連れていってくれ~先生と約束しているんだ~」と
訴えてこられる入居者の方。
それぞれの認知症に合わせた対応が求められます。
環境や話題を変えると落ち着く方もいらっしゃいますが、
この方はひたすら訴えられていました。
ある職員が「どうして病院に行きたいの?」とその理由を
一生懸命に聴き、原因を探ろうとしています。
「足が痛い、先生と約束している」の繰り返し。
昼から往診に来られることを伝えても、
約束へのこだわりは強く、訴えは続きます。
機転をきかせ、車イスで隣のクリニックへ行くと、
外来が終了した直後で先生が快く対応してくださいました。
興奮は徐々におさまり、皆さんと一緒に昼食をとられました。
その後こだわりの理由が分かりました。
以前他科受診をした際、次回の予約を入れてきたが、
2回目は家族のみ病院に行かれた経緯があるそうです。
確かにご本人の体験は”先生との約束”で止まっていてます。
足の痛みが約束を思い出させ、
「行かねば、約束しているのに」そんな責任感が今回の行動
につながったのでは・・・。
「病院に行かねば!先生も約束時間を守らんか!」
そんな訴えだったようにも感じました。
本人にとって納得が出来る関わりをしなければ、
訴えは繰り返されるだけ。
安易に認知症が進んだと結論づけることのないよう、
職員の意識の持ち方が大切になってきます。
ラウンド中に、「こんにちは、今日は勉強会でしたよね」と
一人の職員が話しかけてくれました。その後しばらくすると、
「しまった~勤務交替してしまい今日は出席できないし、
次回も夜勤入りだ~」と大きな独り言が聞こえてきます。
皆勤賞メンバーであり、いつも興味を持って勉強会に参加
してくれています。
私は内心「残念だな~」と思いつつその場を離れました。
しかし、後から写真を見ると参加してくれていました。
きっと、仕事を調整し、周囲の協力を得て参加してくれたん
だと思います。
気持ちよく周囲の協力を得ようと思ったら、
信念、業務量の把握と処理能力、そして交渉力と人柄が
大いに影響するなと思います。
ちょっとうれしい出来事でした。