「本日の”音楽会&誕生日会”には、
佐竹様もストレッチャーで、
参加してもらって下さい」
こんな朝の申し送りでした。
2日後に93歳のお誕生日を
迎えられるそうです。
現在開眼されることもなく、
静かに最期の時を、
ご家族や職員と過ごされています。
「聴いて下さっている」そう信じて、
職員が工夫して段取りを組みます。
”今私達がしてあげられる事”
の精一杯を考えての行動です。
歯切れの良い口調がトレードマークで、
他の入居者の方に助言をして下さっていた、
そんなご本人を思い重ねて合唱しているのは、
私だけではなかったと思います。
あれから9日後の本日、
永眠されたと連絡がありました。
職員に沢山の思い出だけでなく、
自らの存在そのもので、
伝え残して下さったものの、
大きさを実感いたします。
出会いと永遠に感謝申し上げます。