きっと届いてますよ

「本日の”音楽会&誕生日会”には、

佐竹様もストレッチャーで、

参加してもらって下さい」

こんな朝の申し送りでした。

2日後に93歳のお誕生日を

迎えられるそうです。

現在開眼されることもなく、

静かに最期の時を、

ご家族や職員と過ごされています。

「聴いて下さっている」そう信じて、

職員が工夫して段取りを組みます。

”今私達がしてあげられる事”

の精一杯を考えての行動です。

歯切れの良い口調がトレードマークで、

他の入居者の方に助言をして下さっていた、

そんなご本人を思い重ねて合唱しているのは、

私だけではなかったと思います。

あれから9日後の本日、

永眠されたと連絡がありました。

職員に沢山の思い出だけでなく、

自らの存在そのもので、

伝え残して下さったものの、

大きさを実感いたします。

出会いと永遠に感謝申し上げます。

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小学校の同窓会

先生のお声かけをきっかけに

○○年ぶりの同窓会を開催致しました。

幹事を引き受けてから4ヶ月

あっという間の準備期間でした。


中学や高校の同窓会ならともかく、

「小学校の同窓会?」と

周囲の知人には驚かれましたが、

さらには、

同窓生38人中29人の出席!

には幹事の私も予想外でした。

生徒である私達一人ひとりの心に、

芽生えさせて下さった

先生への厚い信頼・・・

当時の先生の教育が

形として残っている証拠です。

熱血、熱心、真剣・・・

5年6年を通した手作りのアルバム

生徒発行の週間新聞

先生発行の週間新聞

問題があればホームルームを開催

意地悪もいたずらも皆で話し合って解決。

「生徒が書いた新聞記事には

ほとんど手を加えなかった」と先生。

生徒のその時の素直な気持ちを

文字を通して変えてしまわぬようにと・・・

そんな当時の新聞には、

やってはいけない事をやってしまった事実や、

皆で反省した点などまで素直に書かれていました。

今読んだらなおさら言葉の重みを感じます。

大人になった今も忘れてはいけない感覚です。

しばし全員があの時代に戻れた一時でした。

こうして、

プライスレスの仲間が集えるのも、

それぞれが

先生へ年賀状を送っていたからです。

先生に感謝!

そして、

今の、

そしてこれからの、

私達に乾杯です。

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運営懇談会に出席

5年が経過した施設ともなると

懇談会の雰囲気や発言も違ってきます。

ご家族の言葉の端々より、

施設に任せているだけでなく、

自分達も介護や介護保険を

理解しようと努力されている事が伺えます。

「本当に良くやって下さってます」

マイクを通して感謝の気持ちを

伝えてくださるいくつかのご家族。

列席している職員の気持ちに響きます。

ご家族自らが、

今の介護保険や他の施設の現状・・・

などアンテナをはっていらっしゃいます。

そんなご家族の発言は、

現実をしっかり捉えていらっしゃいます。

「何を大切すべきか!」


黒字になった部分については、

「職員の方に還元して下さい、

入居者も職員もとは言いません、

職員の方に・・・」と。

有限ある財源の中、

優先順位を考えられた発言です。

大切にすべき根源を

確認し合えた懇談会でした。

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