長崎・離島に訪れて

以前から長崎の在宅医療に携わる

知人の医師から話は聞いていました。

「長崎はね

坂が多いから

退院の話を出す時には

周辺の生活環境も検討要素なんだよ」と。

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今回はそんな知人に

普段の訪問コースを案内してもらいました。

確かに坂、坂、坂。

車で玄関横まで行けず、

広場で駐車して

徒歩で訪問するとは

聞いていましたが

現在の炎天下では

なお大変です。

デイサービスの送迎のシーンです。

やはり広場に車を駐車します。

社内にもう一人の職員と利用者を残し、

デイサービスの職員と利用者が

自宅へ向かい歩き始めます。

職員がしっかりと寄り添い、

杖を使った利用者の方が、

一生懸命に歩いて行かれます。

下って、登って、曲がって、また登って・・・

後半は一つの階段にも足を上げるのに

一苦労です。

寄り添う職員はせかすでもなく

声をかけ励ましながら・・・・

時間にしたら13分でしょうか。

送迎ですから、

当然

朝と夕方の2セットです。

山形の雪にしても

長崎の坂にしても

皆さん、その地域の事情に合わせ

頑張っていらっしゃいます。


”最初から出来ないです、無理です”

ではなく、

”出来るにはどうしたらいいか”

この精神を改めて振り返る良い

機会だったと思いました。

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離島の病院にも船に乗って

定期的に医師が出向くそうです。

誰かが誰かを支えて支えられて。

船に乗り、

離れていく陸を眺めながら

感慨深いものがありました。

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きっちりしてるねと・・・

以前に関わらせて頂いていた

コンサルタント先の相談員の方が代表で

近況報告を書いたお手紙を下さいました。

事業所内では挨拶や介護に臨む姿勢など、

日常的な取り組みに大きな変化が生まれている

とのことです。

試行錯誤の繰り返しの中、

一つひとつの結果を全員で考察し、

新しいことにチャレンジし続ける

「考えて実行する」という流れが

形になってきたとの事です。

日常業務の中”改善が当たり前”に

定着してきたようでうれしい限りです。

それを横で見ていた同業のコンサルタントが

「すごいですね、ちゃんと手紙を書く

その姿勢がすでに違いますよ」と。

言われてみればそのとおり、

沢山の要素を兼ね備えた

彼らのこれからの成長が楽しみです。

大成功のバイキング

入居者の方に大人気のバイキングです。

普段より沢山の品数がワクワク感を誘います。

今回のメインはひつまぶし・・・

食べ方は

一度目は普通に食べて、

二度目はお出汁ををかけてお茶漬け風に。

手作りが自慢とあって確かに美味しい!

うなぎが苦手な人にはバラ寿司の選択食まで・・・

前回は、応用を利かしたつもりの誘導の部分に

大きな反省点がみつかり、

今回はその点を意識しての運用です。

その効果もあり、

ゆったりと時間を過ごしてもらいつつ、

予定時間に終了!

入居者の方の評判もなかなかでした。

打ち合わせの通りに進める事の

意義を実感されたようです。

経験からくるノウハウが

独自のマニュアルに活かされます。

次回は危機管理である、

誤嚥体策と内服薬管理も

マニュアルに追記されるはずです。

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「今度講演を頼まれたんです」と・・・

関係施設の看護師の方が

恥ずかしそうに話してくれました。

「看護師専門の派遣会社より

施設の看護師の仕事についての

講演をして欲しいと頼まれました」と。

派遣会社は沢山の施設に出入りします。

採用にあたっては、

どのような人材が欲しいのか、

ヒアリングをし、

面接に立会い、

派遣後も定期面談を行っています。

要するに各施設が求める看護師像と施設の実態を

はっきりと掴んでいるポジションです。

そんな派遣会社から、

「御社の考え方にこそ共感ができます」

と依頼があったそうです。

依頼を受けた看護師は、

「私も入社当初は戸惑いました、

病院とは違う看護師業務や家族の立ち位置、

医師や家族との関係、

介護職員との連携の大切さなど・・・・

正直最初は、

教えて頂いた事が理解しきれず、

疑問や不満に思った事もありましたが、

今なら説明できると思いますよ」と。

施設看護師のあるべき姿を習得するのに

3年はかかったと

笑顔で語って下さった彼女を前に、

さらなる笑顔になっていたのは

私だったように思います。

しっかりと

引き継いで頂きありがとうございます。

そしてこれからもよろしくお願いします。

奈良県人材定着支援アドバイザーの選任を受けて

昨年よりモデル事業をスタートし

今年度は予算取りをして

本格的に活動を開始しています。

アドバイザーの皆様は

独立型社会福祉士の方

臨床心理士の方と

分野や経験を互いに活かせる様

配慮してのチーム結成です。

4・5・6月は”事業所に出向く”活動を

中心として広報を行ってきました。

7月からは事業所単位で話を聞きたいと

ちらほら。

個別相談日には、

「誰に相談していいか分からくて・・・・」

から30分を経過すると、

「聞いてもらえて少し楽になりました」

とご本人。

安心して心が表出できる

”場”が

必要とされています。

ビルの入口で鹿がのんびり・・・奈良らしい風景

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きっと届いてますよ

「本日の”音楽会&誕生日会”には、

佐竹様もストレッチャーで、

参加してもらって下さい」

こんな朝の申し送りでした。

2日後に93歳のお誕生日を

迎えられるそうです。

現在開眼されることもなく、

静かに最期の時を、

ご家族や職員と過ごされています。

「聴いて下さっている」そう信じて、

職員が工夫して段取りを組みます。

”今私達がしてあげられる事”

の精一杯を考えての行動です。

歯切れの良い口調がトレードマークで、

他の入居者の方に助言をして下さっていた、

そんなご本人を思い重ねて合唱しているのは、

私だけではなかったと思います。

あれから9日後の本日、

永眠されたと連絡がありました。

職員に沢山の思い出だけでなく、

自らの存在そのもので、

伝え残して下さったものの、

大きさを実感いたします。

出会いと永遠に感謝申し上げます。

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運営懇談会に出席

5年が経過した施設ともなると

懇談会の雰囲気や発言も違ってきます。

ご家族の言葉の端々より、

施設に任せているだけでなく、

自分達も介護や介護保険を

理解しようと努力されている事が伺えます。

「本当に良くやって下さってます」

マイクを通して感謝の気持ちを

伝えてくださるいくつかのご家族。

列席している職員の気持ちに響きます。

ご家族自らが、

今の介護保険や他の施設の現状・・・

などアンテナをはっていらっしゃいます。

そんなご家族の発言は、

現実をしっかり捉えていらっしゃいます。

「何を大切すべきか!」


黒字になった部分については、

「職員の方に還元して下さい、

入居者も職員もとは言いません、

職員の方に・・・」と。

有限ある財源の中、

優先順位を考えられた発言です。

大切にすべき根源を

確認し合えた懇談会でした。

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1年の契約を終えて

空港まで施設のホーム長が送って下さいました。

大阪に帰る飛行機に搭乗しながら

思い返しておりました。

図面からスタートし、ホーム長と挨拶を交わし、

業者の方々との数知れぬやり取り、

職員の採用、

運営スタート、

そして毎日起こるリアルな課題解決・・・・

そんな1年を経た結果、

入居されている方々に実感していただける

”特徴ある施設”が誕生致しました。

現在は口コミ、紹介の域に入ってきております。

そして、

心温まる送別会を開催して頂きました。

オーナーからは、

「単なる施設ではなく、

想いが形になった施設だ」と感謝のお言葉を頂き、

スタッフからは、

「守って成長していきます」とお約束頂けました。

目指すべきものがブレなければ、

その先には皆さんの満足があります。

そしてなにより

入居されている方々の

真からの笑顔に出会えます。

関係するすべての皆様、

1年間の共同作業についてきて頂き、

本当にありがとうございました。

入居者との共同作業 小さな美術館

2日がかりで介護付住宅の廊下が

美術館に変身しました。

地元出身のイラストレーター

松田けんじ氏の作品50点余りを展示。

入居者の方には懐かしい

昔の風景や遊びなど

ほのぼのとする

イラストで

懐かしい話題に花が咲きます。

現在の作品を2ヶ月間展示した後は、

作品を変更し、

”新庄祭り”バージョンへ。

ここからがミソ!

一般公開では、

志願して下さった入居者の方々に

受付や案内をして頂く予定です。

職員より臨場感ある解説を

されること間違いなしです。

住宅全体で

地域へ貢献していけたらと思います。

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初の運営懇談会

オープン半年が経過し、

半年に1回の運営懇談会を開催致しました。

他の施設同様にオブザーバーとして参加し、

総評を述べさせていただきました。

初めての運営懇談会とあって、

前日と当日午前中の2回、

参加者メンバーで読み合わせを行った上での

本番です。

今回は老人ホームの火災事件をうけて、

火災対策への質問を挙げられる事が

容易に想像できた為、

事故対策委員会を中心にホーム独自の

避難訓練に対する考え方を

報告させて頂きました。

年2回の避難訓練だけでなく、

毎月ミニ避難訓練を実施します。

活動可能な入居者の方々にも

それぞれに図面を配布し、

避難ルートの確認などの

習慣付訓練計画をお伝えしました。

質問はあったものの、

対策にはご納得頂けたようです。

また、

差し入れと食中毒の関係について

お話しさせて頂き、

新鮮なもの、一人が食べきれる量などの、

協力をお願い致しました。

ご家族の中には、

食事の持込など制限すれば、

職員が運営し易いのでは?と

ご提案くださる方もいらっしゃいます。

協力するよとのありがたいお言葉ですが、

その”運営のし易い状況”の裏には、

食べたいものを我慢する

入居者の方が出てきます。

ホーム側都合の、

決定事項先行型運営ではなく、

利用者の協力や理解を得た歩み寄り型運営は、

ひと手間もふた手間もかかりますが、

ここなら居てもいいと思える居場所に

なるのではないでしょうか。

別のご家族からは、

内服薬の取り扱いが丁寧で安心できる点や

各担当者が毎月書く、

ご家族への手紙などについて、

お褒めの言葉を頂きました。

職員にとって励みと責任を感じた2時間となりました。

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