仙台旅行

また一つ母との思い出づくり。
親子3人で仙台旅行。

空港到着後、レンタカーで一路日本三景松島めぐりと国宝.瑞厳寺へ。
早々母の心は踊ります。

翌日は、平泉の中尊寺,弁慶堂、本堂、金色堂、白山神社を巡りました。
奥州藤原氏の本拠地であり、源義経、弁慶の主従終焉の地。
以前に訪れた事のある母が詳しく解説してくれます。
17:00が過ぎ、辺りは暗くなりましたが、弁慶の墓を訪れ、義経の妻子の墓、義経の供養塔に訪れた時は真っ暗、携帯の光を頼りに訪問しました。

最終日は、蔵の町並み村田町へ。
室町,江戸の商人の活気が伝わってくるようです。
建造物の説明を受け、鳥取の町並みに似てると懐かしんでいました。

夜は、牛タン、生牡蠣、ワイン、シャンパン、日本酒、何でも美味しいと堪能してくれる母。なんと最終日はゆっくりし過ぎて、空港到着がフライト30分前、ギリギリ、母曰く、スリル満点で全く!!と。
共に過ごす今この時の思い出だけは、私たちの中から消える事はありません。

父を通して学んだこと

本日は、個人的な内容ですが、私の感じた大切なことをシェアできたらと思い書きます。

5月29日に父が永眠いたしました。
87歳でした。
胸部大動脈瘤の破裂は宣告されており、2年前から覚悟しておりました。医師が珍しいと言ってくださるほど、発作の症状が最小限で、家族との穏やかな会話の時間が持てました。
17年前、起業する上で、いつかくるこの時のために、大阪へ拠点を移しました。毎夜、入浴介助と就寝介助に実家へ通う日々を3年過ごしましたが、介護が嫌だと思った事は一回もありませんでした。むしろ、この時間がいつか無くなってしまうんだなぁと、それを覚悟していましたが、今回現実を迎えました。
最期の瞬間に立ち会う事ができ、私自身が納得できました。
多くの関係者の皆様に感謝申し上げます。

今でも定例の時間帯に実家に行くと、無意識に腕時計を外している自分がいます。入浴介助の事前手続きを身体が覚えているのです。こんな瞬間にあの時の当たり前が、かけがえの無いものであったことを実感します。

今回、介護をする一人の家族として、介護とは何か、生きるとは、生き切るとはどういうことか、それと向き合い自身はどう変わっていくのか、自分の中のあらゆる価値観に触れました。

そんな自分の気持ちを素直にケアLabに綴っています。

テーマ2:パパの介護
第1回~第6回は、父の介護エピソード、介護への価値観第7回~第19回は、救急搬送、父の死への覚悟、旅立ち、私達

テーマ1:ママの医療
2か月前、母にも大きな病気が見つかりた。死生観、心のうつろぎ、家族の思い、知人・友人・関係者の存在で前向きに向き合っています。

それぞれの関わりは、私にとって、私しだいで、事実の意味づけを変えていけることを体感しております。

関係人口とは

関係人口とは、特定の地域に継続的に多様な形で関わることです。

この言葉を繰り返し発言し、関係人口を広げていこうと実行されているのが、安芸高田市の石丸市長です。

市の活性化を考える際に、移住してもらう対策より、関係人口を増やすという現実的な対策が重要であり、その一つが伝統芸能を県外で披露し安芸高田市を知ってもらい、さらに外需に繋げていくことだと言われていました。

その一つとして、大阪府茨木市のおにクルのオープニングイベントに安芸高田市の神楽講演が開催されました。

講演を観た母が喜こび、懐かしんでいました。
「幼いころ母親がよく出雲神楽に連れて行ってくれた」
神楽には、出雲流など種類があるそうです。
来年も開催されるなら、観てみたいなと。
このようにして、関係人口が広がっていくのだと実感しました。

”ふるさと”の存在

4月1日2日は、父親と姪っ子とともに、父親のふるさと兵庫県美方郡湯村温泉と浜坂のほたるいか祭りに参加してきました。

父が長年応援してきたふるさと活動の一つです。
現在、下半身が動かなくなりながらも、ふるさとの未来に貢献したいと願っている父から、ほたるいか祭りの応援に行きたいと言われ、1泊2日で企画しました。

親戚同席の夕食会で同居している姪っ子が、「祖父のお世話も家族みんなでやってて楽しいよ」と一言。周囲がそれが言えるってすごいねと言われ、本人は戸惑っていました。「介護」に先入観のない姪っ子にとって、我が家の介護を通して培った価値観なのでしょう。私が描く介護の未来です。

さくら満開、道中の会話一つひとちがとてもありがたい時間でした。


会場では現在はお役目を降りた身でありながら、関係者席に迎えて頂き、繋がりや絆を感じる一場面でした。

ホテルの方々の心遣いのある対応に感謝し、食事やお部屋に大満足でした。
宿泊宿はゆめ春来さん、障害のある父も大満足でした。

本日は父上の誕生日!!

母親のお手製のちらし寿司。

子供のころから大好きでした。

家族団欒がこんなに貴重なものとは、いろいろな変化に適応しながら今を楽しんでいます。

令和4年 謹賀新年

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。

コンサルティングの依頼を受ける際の原点は、とにかく相手の話をじっくりと伺い、どこに課題を感じていらっしゃるのかを共有する作業から始まります。

これができます、あれができますではなく「真に何を望んでいらっしゃるか?」に焦点を当てる時間がとても大切だと痛感いたします。

今年は介護事業所であれ、コラボ先の企業であれ、個人対象であっても、まずは関わらせていただくまでの対話を重要視していきたと思います。

始めて自社パンフレットを作った理由

10月27日にCareTEX’21大阪で、経営者向けコースでセミナーをさせて頂きました。2021年介護報酬改定を経営視点で読み解く~その先を捉えた行動と対策~というタイトルで、マクロ視点での捉え方を共有させていただきました。60人以上の方がご参加いただき大変ありがとうございました。

その時に、自社のパンフレットを配布させていただきました。長年コンサルをしており、自社のパンフレットを作成した事はありませんでした。理由は、私が提供させていただいているサービスは、語っても実感いただけず、伝わりにくいからです。

しかし今回は、ご利用いただいているクライエント様からのお声を通して、少しでも私が発信したいメッセージがご理解いただけるのではと思い、作成する運びとなりました。

これからも、このパンフレットが語ってくださっている以上のお仕事を実直に行っていこうと思います。

ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。

看護大学の講義

新年度に入り、キャリア教育がスタートしました。
今回は4回生が対象で、学生の皆さんにとっては、残り1年が勝負です。

まだまだ、コロナ渦とあって、週に数日しか登校日がありません。
それでも前進あるのみです。

いつもより休憩時間の過ごし方が新鮮に見えたのは私だけでしょうか。
仲間との時間を楽しんでいました。
今は、そんな時間が学生の皆さんにはもっとも大切な気がいたします。

新しい生活様式に慣れつつ、共に学んでいる今を大切にして欲しいと思います。

年末のご挨拶

いよいよ、本年も残すところ4日となりました。

今年は、地元大阪において、特養や老健を運営されている管理者の方々との出会いで、新たな気づきを導いて頂けました。

今は、そんなアイデアを形にしたくてムズムズしております。
早々、残す4日間はその作業にいそしみます。

今年もお世話になりました。
そして来年もよろしくお願い申し上げます。

信頼が生まれる瞬間

本質を見ることの大切さ

本日は知人の老夫婦に同行し、とあるクリニックに受診をしました。受診先はネットで調べて予約し、紹介状とMRIデータ持参の上での計画受診でした。目的は、認知症のご主人を献身的に介護されている奥様が信頼できる医師に巡りあう為でした。

診察室での医師の発言は、期待とは程遠いものでした。私が家族では無いということで、「個人情報の関係があるのでご家族としては同席してもらってもいいのですか?」との問いに家族は明確に「はい」と回答。その後私が「上手く症状など表現できない部分は代弁してお伝えしますね」とお話ししたところ、「私は家族と話をする」「窓口は一本にして欲しい」「あんたにするなら委任状が必要だ」「同席するのは勝手だが家族の情報ではないから」などなど。私の「家族が横で聞かれ同意しながらですが問題ですか?」の問いにも「法律上の家族でないので」と話がズレてくる。情報の有効性も確認せず交わされる言葉はHow Toばかり。

患者の詳しい情報を得ることより、窓口一本化という主張を強い語気で繰り返され、何故わざわざ私を同行させているかという“家族の気持ち”には全く関心がない状態でした。「その点了解してもらった上で今から診察を始めます」と言われた時点で、目的が達成できないと判断し診察をお断りしました。

時すでに11:15過ぎ。

すぐにタクシーに乗って7分ほど離れた別のクリニックへ、当然ですが予約は入れていません。
受付の方々の優しいこと。私が知人であることも承知の上で「患者さんが何かあった時に緊急連絡先を教えておいてもらえますか」と事務員。次に診察前の看護師の問診でも私が記した情報書を「詳しくて助かります」と受け取られる。この段階でまだ医師とは会っていない訳ですが、職員の行動や発言だけでも何を大切にされているのかが感じとれます。

そして診察はまさに「大事にしてくれている」ことを感じさせる診察でした。
出来るだけ正確な情報を得たく私に確認され電子カルテに入力されます。気になった情報を得る度に、患者の眼球の動き、咽頭の動き、手足の可動域、打鍵テスト、長谷川式スケールを適宜展開されます(まさに診察のデザイン)。

何よりも患者に向き合って「どこが一番つらいですか?」と聞かれ、沈黙を待ち続けてくれたのです。認知症が進み発言がままならないご本人ですが、医師が受け止めてくれている感覚を得たのでしょう、少し涙目になりながら自分の辛さを語り始めました。最終的には、私が内心課題に思っていた案件に対し、医師も気づかれ内服薬の再調整という診察結果でした。

クリニックを出たのは12:30過ぎ、心残る診察でした。そして誰よりも喜ばれたのは奥様です。「ずっとずっと疑問でね、もう疲弊しかかっていたのよ」でも先生に救われた感じがしたと。この言葉、家族が何とか一歩を踏み出した事を表しています。

「診察とは、いったい誰の為のものなのか」これが共有できると方法や解釈の仕方に変化を生むことを体感した一日でした。

“院内風土”それは、職員の表情、自然な動き、とっさの対応、相互の合図地などを見ているとリアルに感じ取れるものなのだと改めて実感します。ご家族は「実は診察前に受付で医師が事務員を叱っていて気になっていた」とのこと、あの瞬間が全てを物語っていた事を痛感します。