建物に魂を吹き込む前に
建物に思いを込めるお仕事があります。
来年5月にオープンする施設のオーナーが
とても大切にされている心情です。
イメージをとことん練り直しあらゆるものを選定していきます。
カラーリングの一つ一つを選ぶ作業も
将来のお客様への敬意の表れだと感じます。
住宅型有料老人ホームにディサービスを併設した施設です。
ディサービスの利用者が増えたために
30人定員の届出に変更しました。
こうなるとますます利用者に楽しんでもらう工夫が必要です。
踏ん張って知恵を出す・・・
そんな繰り返しがクオリティーを上げていきます。
予想以上に外部の利用者が増えています。
内部の利用者にとって地域の方々と触れ合う
コミュニティーとして重要な位置づけともなるでしょう。
10月は隣のグランドで地域の運動会があったそうです。
施設の入居者も参加し大盛り上がりだったようです。
さらには施設が協力できることとしてトイレを開放した
ところ、皆さんが喜んで使ってくださったとか。
地域貢献って色々な形でできるものなんですね。
宮崎空港のロビーは満開でした(^^) とても素敵なオブジェでした。
今回のテーマは効果的意思決定 自我状態の病理でした。
効果的意思決定とは
A(アダルト)は必要論的意思決定
P(親)はべき論的意思決定
C(子供)は欲求的意思決定
の傾向があるそうです。
そこで自我状態がどこにあるのかを理解して
現状を見据えていくことです。
一方自我をバランスよく正しく表現できていない人は
自我状態の病理が影響していると捉えることができ、
「汚染」
「除外」
「一貫した自我状態」 がそれらに当ります。
ここでは「汚染」を例に説明します。
一つの自我状態の精神エネルギーが他の状態の中に
流れ込んでいる状態を言います。
具体的に言うと
本来合理的な判断をする大人のような自我状態A(アダルト)
は、状況に合わせ自分の行動や態度をP(親の自我状態)や
C(子供の自我状態)に切り替えて効果的に人と接することが
出来るとされています。
↓しかし(汚染されている)
それが効果的に切り替え接するというより
思い込んでしまっているような状態です。
例えば
小さいころからP(親の自我状態)より教えこまれた
信条などを、事実として受け入れているような場合です。
「茶髪にしている人は不良だ」
「世間というところはひどいところだ」
またC(子供の自我状態)からの汚染では、
感情によって刺激された空想を事実だと思い込み、
「高いところは怖いから登れない」
「私は生まれつきデブなのだ」と
自分を駄目だと信じ込んでしまっている場合です。
今回は前回のTA分析で自分の自我状態(P/A/C)
が一番現れているグループに分かれてのワークでした。
Aのグループに所属させて頂きましたが、
メンバー全員が冷静に捉え分析し回答を導きだしていく
姿勢の人ばかりでした。
参加メンバーの一人が「やっぱり同じA(アダルト)同士で
集まると話が早い、誰の意見を聞いても納得できる」と
言われていました。
当然ですが会社の会議などは色々なタイプの人がいるもの、
話がまとまりにくいのも当然です。
自分がどう受け止め対応するかが大切です。
福祉のお仕事 新人職員サポートセミナー
の講師で進めさせて頂きました。
13:35~14:35 講話「活き活きと働き続けるために・・・」
14:50~16:30 グループワーク
今回の対象者は転職後3~6ヶ月未満の皆様でした。
高齢者フィールド、障害者フィールドで再スタートを切った
介護、看護、相談員、介護支援専門員、運転手の方々。
身を乗り出して聞いてくださる人もいれば、
大きくうなずく方とさまざまでした。
”自分が主体的に関わる”
意味を理解してもらえたらと思います。
グループワークにおいては
他施設の職員との価値観の共有に大満足の様子でした。
終了後、希望者を対象とした茶話会において、
自分の夢を語る職員の方の表情に力強さを感じました。
大阪の介護付有料老人ホーム。
長い年月をかけ信頼を得ているだけあって、
100床近いお部屋はほぼ満床です。
今回は更なる質の向上を目指したコンサル依頼です。
初日そうそうくつろぎを感じる一場面がありました。
玄関を入ったところにある大きなロビー、
高い天井に合わせた大きな窓から
やさしい光が差し込みます。
ゆったりと座れる大き目のソファーには
くつろぎを求めて入居者が降りてこられます。
ホテルのロビーのようにささやきや笑い声が聞こえ、
自宅のように遠慮なくつろげる空間。
自分の気持ちで共有の空間にもプライベートの空間にも
変化させることが可能です。
入居者の方にとってフロアにあるリビングとの違いは
なんでしょうか?
それはスケールのみならず、
ご自分の部屋からゆっくり移動する時間から
気持ちの入れ替えや心の準備、次の自分に
移っていける生活空間の広がりではないでしょうか。
この施設の特徴だと感じました。
今回のテーマはトラブルのもと「心理的ゲーム」です。
ゲーム分析とは、
会話で表面的にはまことしやかな
一連の交流(相補的交流)が行われてるとします。
しかし一方(プレイヤー)の裏面に
本音のメッセージが隠されている場合、
それを果たそうとするプレイヤーの自我が、
相手を刺激して、ゲームを仕掛けていき、
相手のネガディブな感情を挑発し、
ゆがんだ形でストロークの交換を図ろうとするそうです。
そして結末は、もやもやした感じや悪感情が残ります。
身近でいらっしゃいませんか?
その人と話しをすると、
どうしていつもこんな話の向きになるんだろう?
どうしていつもこんな嫌な気持ちになるんだろう?って。
最初から展開や結論が予測できてしまうほどパターン化
されている人もいます。
例えば夫と妻の心理ゲームを例に挙げます。
夫 洗濯しておいたぞ (仕掛け人)
妻 ありがとう、助かるわ。 (乗せられる人)
夫 沢山あったぞ。
妻 そうでしょう。 (応答)
夫 3回も洗濯を回したんだぞ。
妻 ここ2、3日、忙しくてできなかったの。
夫 部屋も散らかっているし、流しには食器が一杯。
毎日何をしているんだ! (はぐらかし)
妻 家の中の仕事が山ほどあるのよ。あなたこそ何よ!
毎晩、残業って帰りが遅いけど、外でなにしているか
分かったもんじゃないわ。
夫 お前こそいつも家にいないじゃないか。
一体何をしているんだ! (混乱)(本当に言いたいこと)
妻 ちょっと洗濯しただけで偉そうに言わないでよ。
もうしてもらわなくていいわ!
夫 二度とするか。 (結末)
妻 二度といらないわよ。
これは夫婦の会話ですが、
職場の同僚や上司、友人との会話でも同じです。
気がづくと、
やっつけられてしまっていたり、
こちらも興奮して思わぬことを言葉にしてみたりなど。
程度によっては、
嫌な感情→悪感情の継続→破壊的になり
時に殺人などに発展していきます。
できれば相手に巻き込まれずにしたいもの。
ゲームの止め方としては、
①ゲームの存在に気づく、自分が何をしているか理解する。
②時間の経過と、自分のとった役割を振り返る。
③ゲームにのらない自分をつくる。
④自分自身や他人を無視、軽視しない。
⑤程度の重いゲームを軽いゲームに抑える。
⑥結末の悪感情を取り入れない。
⑦最悪の時は逃げる。
私達は職場でも学校でも家庭でも、
自分と合う人ばかりでないことは100も承知。
そして日常会話の多くにこのゲームが展開されています。
それを客観的に理解しつつ、
巻き込まれない自分を持つことが大切だと思いました。