「今度講演を頼まれたんです」と・・・

関係施設の看護師の方が

恥ずかしそうに話してくれました。

「看護師専門の派遣会社より

施設の看護師の仕事についての

講演をして欲しいと頼まれました」と。

派遣会社は沢山の施設に出入りします。

採用にあたっては、

どのような人材が欲しいのか、

ヒアリングをし、

面接に立会い、

派遣後も定期面談を行っています。

要するに各施設が求める看護師像と施設の実態を

はっきりと掴んでいるポジションです。

そんな派遣会社から、

「御社の考え方にこそ共感ができます」

と依頼があったそうです。

依頼を受けた看護師は、

「私も入社当初は戸惑いました、

病院とは違う看護師業務や家族の立ち位置、

医師や家族との関係、

介護職員との連携の大切さなど・・・・

正直最初は、

教えて頂いた事が理解しきれず、

疑問や不満に思った事もありましたが、

今なら説明できると思いますよ」と。

施設看護師のあるべき姿を習得するのに

3年はかかったと

笑顔で語って下さった彼女を前に、

さらなる笑顔になっていたのは

私だったように思います。

しっかりと

引き継いで頂きありがとうございます。

そしてこれからもよろしくお願いします。

奈良県人材定着支援アドバイザーの選任を受けて

昨年よりモデル事業をスタートし

今年度は予算取りをして

本格的に活動を開始しています。

アドバイザーの皆様は

独立型社会福祉士の方

臨床心理士の方と

分野や経験を互いに活かせる様

配慮してのチーム結成です。

4・5・6月は”事業所に出向く”活動を

中心として広報を行ってきました。

7月からは事業所単位で話を聞きたいと

ちらほら。

個別相談日には、

「誰に相談していいか分からくて・・・・」

から30分を経過すると、

「聞いてもらえて少し楽になりました」

とご本人。

安心して心が表出できる

”場”が

必要とされています。

ビルの入口で鹿がのんびり・・・奈良らしい風景

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きっと届いてますよ

「本日の”音楽会&誕生日会”には、

佐竹様もストレッチャーで、

参加してもらって下さい」

こんな朝の申し送りでした。

2日後に93歳のお誕生日を

迎えられるそうです。

現在開眼されることもなく、

静かに最期の時を、

ご家族や職員と過ごされています。

「聴いて下さっている」そう信じて、

職員が工夫して段取りを組みます。

”今私達がしてあげられる事”

の精一杯を考えての行動です。

歯切れの良い口調がトレードマークで、

他の入居者の方に助言をして下さっていた、

そんなご本人を思い重ねて合唱しているのは、

私だけではなかったと思います。

あれから9日後の本日、

永眠されたと連絡がありました。

職員に沢山の思い出だけでなく、

自らの存在そのもので、

伝え残して下さったものの、

大きさを実感いたします。

出会いと永遠に感謝申し上げます。

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小学校の同窓会

先生のお声かけをきっかけに

○○年ぶりの同窓会を開催致しました。

幹事を引き受けてから4ヶ月

あっという間の準備期間でした。


中学や高校の同窓会ならともかく、

「小学校の同窓会?」と

周囲の知人には驚かれましたが、

さらには、

同窓生38人中29人の出席!

には幹事の私も予想外でした。

生徒である私達一人ひとりの心に、

芽生えさせて下さった

先生への厚い信頼・・・

当時の先生の教育が

形として残っている証拠です。

熱血、熱心、真剣・・・

5年6年を通した手作りのアルバム

生徒発行の週間新聞

先生発行の週間新聞

問題があればホームルームを開催

意地悪もいたずらも皆で話し合って解決。

「生徒が書いた新聞記事には

ほとんど手を加えなかった」と先生。

生徒のその時の素直な気持ちを

文字を通して変えてしまわぬようにと・・・

そんな当時の新聞には、

やってはいけない事をやってしまった事実や、

皆で反省した点などまで素直に書かれていました。

今読んだらなおさら言葉の重みを感じます。

大人になった今も忘れてはいけない感覚です。

しばし全員があの時代に戻れた一時でした。

こうして、

プライスレスの仲間が集えるのも、

それぞれが

先生へ年賀状を送っていたからです。

先生に感謝!

そして、

今の、

そしてこれからの、

私達に乾杯です。

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運営懇談会に出席

5年が経過した施設ともなると

懇談会の雰囲気や発言も違ってきます。

ご家族の言葉の端々より、

施設に任せているだけでなく、

自分達も介護や介護保険を

理解しようと努力されている事が伺えます。

「本当に良くやって下さってます」

マイクを通して感謝の気持ちを

伝えてくださるいくつかのご家族。

列席している職員の気持ちに響きます。

ご家族自らが、

今の介護保険や他の施設の現状・・・

などアンテナをはっていらっしゃいます。

そんなご家族の発言は、

現実をしっかり捉えていらっしゃいます。

「何を大切すべきか!」


黒字になった部分については、

「職員の方に還元して下さい、

入居者も職員もとは言いません、

職員の方に・・・」と。

有限ある財源の中、

優先順位を考えられた発言です。

大切にすべき根源を

確認し合えた懇談会でした。

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介護職員の入社研修

今回は介護職員の入社研修です。

2名は1週間前に入社しており、

すでにOJT研修がスタートしております。

1名は6月より入社予定の3人です。

ヘルパー2級を取得されたお一人が

実習の経験をお話しされました。

トイレに座っていた入居者の方が、

ベットに戻して欲しくて、

何度かナースコールを鳴らされていたそうです。

食堂にいた介護リーダーの方が、

「ちぇっうるさいな・・・」と一言。

ものすごくショックを受けたとのこと。

本日の研修を受けながら、

そんな違和感が解けてきましたと

あらたな気持ちになって頂けたようです。

タイミング良くお話が出来て良かったです。

出会った人、

就職した先によっては、

福祉のイメージをそのままに、

去っていかれる方もいらっしゃいます。

残念でなりません。

もう一人の方の研修報告書には、

今日のお話を楽しみにしておりましたと。

先輩職員より絶対に参考になるよと

言われていたそうです。

先輩職員も同じ気持ちを

引き継いでくれているんだと

うれしく思いました。

1年の契約を終えて

空港まで施設のホーム長が送って下さいました。

大阪に帰る飛行機に搭乗しながら

思い返しておりました。

図面からスタートし、ホーム長と挨拶を交わし、

業者の方々との数知れぬやり取り、

職員の採用、

運営スタート、

そして毎日起こるリアルな課題解決・・・・

そんな1年を経た結果、

入居されている方々に実感していただける

”特徴ある施設”が誕生致しました。

現在は口コミ、紹介の域に入ってきております。

そして、

心温まる送別会を開催して頂きました。

オーナーからは、

「単なる施設ではなく、

想いが形になった施設だ」と感謝のお言葉を頂き、

スタッフからは、

「守って成長していきます」とお約束頂けました。

目指すべきものがブレなければ、

その先には皆さんの満足があります。

そしてなにより

入居されている方々の

真からの笑顔に出会えます。

関係するすべての皆様、

1年間の共同作業についてきて頂き、

本当にありがとうございました。

入居者との共同作業 小さな美術館

2日がかりで介護付住宅の廊下が

美術館に変身しました。

地元出身のイラストレーター

松田けんじ氏の作品50点余りを展示。

入居者の方には懐かしい

昔の風景や遊びなど

ほのぼのとする

イラストで

懐かしい話題に花が咲きます。

現在の作品を2ヶ月間展示した後は、

作品を変更し、

”新庄祭り”バージョンへ。

ここからがミソ!

一般公開では、

志願して下さった入居者の方々に

受付や案内をして頂く予定です。

職員より臨場感ある解説を

されること間違いなしです。

住宅全体で

地域へ貢献していけたらと思います。

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初の運営懇談会

オープン半年が経過し、

半年に1回の運営懇談会を開催致しました。

他の施設同様にオブザーバーとして参加し、

総評を述べさせていただきました。

初めての運営懇談会とあって、

前日と当日午前中の2回、

参加者メンバーで読み合わせを行った上での

本番です。

今回は老人ホームの火災事件をうけて、

火災対策への質問を挙げられる事が

容易に想像できた為、

事故対策委員会を中心にホーム独自の

避難訓練に対する考え方を

報告させて頂きました。

年2回の避難訓練だけでなく、

毎月ミニ避難訓練を実施します。

活動可能な入居者の方々にも

それぞれに図面を配布し、

避難ルートの確認などの

習慣付訓練計画をお伝えしました。

質問はあったものの、

対策にはご納得頂けたようです。

また、

差し入れと食中毒の関係について

お話しさせて頂き、

新鮮なもの、一人が食べきれる量などの、

協力をお願い致しました。

ご家族の中には、

食事の持込など制限すれば、

職員が運営し易いのでは?と

ご提案くださる方もいらっしゃいます。

協力するよとのありがたいお言葉ですが、

その”運営のし易い状況”の裏には、

食べたいものを我慢する

入居者の方が出てきます。

ホーム側都合の、

決定事項先行型運営ではなく、

利用者の協力や理解を得た歩み寄り型運営は、

ひと手間もふた手間もかかりますが、

ここなら居てもいいと思える居場所に

なるのではないでしょうか。

別のご家族からは、

内服薬の取り扱いが丁寧で安心できる点や

各担当者が毎月書く、

ご家族への手紙などについて、

お褒めの言葉を頂きました。

職員にとって励みと責任を感じた2時間となりました。

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さて、その時間をどうする?

関係の特定施設では、

午後になると、

多くの入居者の方々が

楽しみにされている時間があります。

皆さんが降りて行かれる

行き先には、本場さながらのカジノコーナー

が活気付いています。

単なるゲームだけでなく、

生活のあらゆる場面に

ホーム通貨を稼ぐ仕組みが

仕掛けられています。

おみごと!!

そんな工夫の甲斐があって、

逆にフロアに残る職員に

余力が生まれてきます。

さて、ここでもう一工夫!

職員の余力をどのように活用するのか?

目に見えない入居者の財産です。

ここは管理者が目を光らせるところです。