5月24日、馴染みの自動車屋さんへ愛車を引き渡しました。
1998年に知人が購入し、2003年にもらったカローラ。
86000キロ、27年間、良く走ってくれました。
私にとっては、故障しらずの安定感が一番でした。
馴染んでいる存在に価値がありました。
時に、見知らぬ年配者から「懐かしい車」と声がかかります。
とくに父が要介護になってからは、大活躍でした。
ここにきて、困ったことが起こりました。
母の車が残り、維持のため2台を乗り換える日々。
カローラの廃車に決心がつきません。
もう少しこのままでもいいか・・・と税金や保険料を更新。
全く合理性のない先延ばしの判断です。
そんな時、馴染みの自動車屋さんから電話がありました。
我が家の車を全て熟知くださっている間柄です。
「車どうする?」
「良く走ってるからね、でも2台はいらないでしょう」
「廃車なら、解体して全て手続きしてあげるよ」
親しい自動車屋の一言で不思議と気が楽になりました。
共に大事にしてくれてた自動車屋さんが、解体してくれる。
この言葉が、「儀式」に感じ取れたからでしょうか。
「廃車」という事務的な処理ではなく、敬意を示させてくれるプロセスに思えたのです。
エンジンが止まってくれたら気が楽でしたが、だからこそ、私の安全を守ってくれていたことに感謝です。
前日に車を拭き上げ清掃し、御神酒をかけて伝えました。無事役目を全うしてくれて「ありがとう」。






