アクションプランの実施
現場に関わる際に意識しているのは、結果に到達するまでのプロセスです。
弊社が主に現場で関わらせて頂くのは、フロアリーダーや総括リーダーとなります。
総括リーダーともなると、自ら現場で指揮をとるとそれなりの結果は出るのです。
総合能力を持っているからこそ昇格していると考えれば当然です。
リーダーであれば褒めてあげたい部分ですが、総括リーダーに求められる役割とは何でしょうか。
例えば、ある入居者様の看取りがスタートします。
この手の課題になると、職員それぞれにおいてメンタルや対応スキルにはギャップが出てきます。
もちろん研修はしっかりやっているし、多職種間におけるカンファレンスにも出てもらっています。
それでも気づきが今一つ、醸成されているようには思えないスタッフがいます。
そうなると、ついつい「こうして」「ああしよう」と言いがちになってしまいます。
そんな時に総括リーダーの役割とは何でしょうか。
その場を落ち着かせるだけで終わるのか、その機会を将来に向けた主体性を構築する関わりとするかです。
そもそも配慮不足が気になるスタッフの方そのものの気持ちは、その状況についてこれているのでしょうか。
その場にいる自分自身をどうとらえているのでしょうね。
仕組み、ルール、手順など構造的な部分が明確であるのと、人が「がんばろう!」と思える動機づけは別の課題です。
さて、総括リーダーはこのまま言い続ける事が自らの役割ではないと気づかれました。
まずは、介護職員だけの座談会を開くそうです。
誰にも遠慮せずに、自分たちの本音が話せる安心で安全な場の提供こそが、自分の役割だということを。