交流分析セミナー 第9回

今回は自己への気づき~人生脚本~を学びました。

脚本とは、子供時代に親の影響を受けて発達し、

現在も進行中のプログラムをいい、個人の人生の

大切な局面で、どう行動すべきかを決定してしまうほど

強力なものです。

これを知ることで、これまでは運命と諦めていた

人生計画を、自らの統制に切りかえることが可能になります。

今回は脚本のもとになる禁止令を学びました。

これは親が発した言葉やメッセージを、

子供は違った意味で解釈しそれが残り続け、

成人になっても行動に影響しているのです。

①行動をしてはいけない

計画はするが結局実行しないで終わる禁止令。

親が子供の冒険的な行動をすべて禁止する場合。

例えば小さいころ「水は危ない」と言われ続けると、

駄目なんだと思い込み泳ぐことができない。

②生きてはいけない(存在するな)

自殺、事故死などに関係する禁止令。

子供時代に体験したあからさまな虐待や存在無視、

または、家族の不幸の原因がまるで子供(本人)に

あるよう感じさせてしまう親の言動が影響。

無意識に命を大切にしない生活を送ってしまう。

③愛してはいけない

日頃から愛情表現がほどんどない家庭、離婚、事故、

病気などで幼児期に親を失うという体験をした人が

受けやすい禁止令。誰も信じない人になったりする。

④重要な人物になってはいけない

「子供は黙ってなさい」など自己実現のチャンスを

失い育つことで、言いたいことが言えない人、

重要な人物になってはいけないと思い込んでしまう。

⑤生活を楽しんではいけない

真面目すぎて人生を楽しめない人の中に生きている禁止令。

長男や長女など弟や妹の面倒を見て育った場合、

楽しんではいけない、人の世話をしないといけないと

思い込んでしまう。

⑥成長してはいけない

⑦成功してはいけいない

⑧女(男)であってはならない

⑨健康であってはいけない

⑩みんなの仲間入りをしてはいけない

⑪考えてはいけない

⑫自然な感情を体験してはいけない

などがあります。

次に自分をかりたてる5つのドライバーについて学びました。

①完全であれ・・完全でないと罪悪感を持つ

②もっと努力せよ・・結果の言い訳をすることが多い

③他人を喜ばせよ・・自分を素直に表現できない

④急げ・・物事に十分時間をかけられない

⑤強くあれ・・感情を閉じ込めようとする

ワークでは

人生脚本を駆り立てるドライバー・チェックリストを実施し自分

の傾向を理解しました。

私の場合は全体的に点数が低い中、あえて言えば

③④の傾向でした。

次にこれらのドライバーが家族や職場の人々に

与えている影響、自分へのストレス、繰り返すと

どうなるかを客観的に考え、最後に解決する

考え方や言葉を導いていきます。

例えば

①の完全主義の人は、失敗することを恐れ、

完璧にしようと準備怠り無く進めていきます。

また出来ていない人を見ると気になり、余分な

”一言”を発してしまい人間関係もギクシャクしてきます。

自分自身も失敗しそうになると、混乱し立て直しが

出来ずパニックになりやすく、思いつめたり孤立したり。

こんな方の回避方法の一例としては

「失敗してもいい」「何とかなる」と思える自分の

発見だそです。


私はというと、③④の傾向が相手に無い場合は、

相手を分析したり、相手そのものに歩調を合わせ、

自分との違いを理解し、逆にそれも学んでみようと

受け止め楽しんでいます。

もちろん日々色々なことはありますが、

私の魔法の言葉は「まぁ死ぬ訳じゃないし~」です(^^)

しかし④といえば懐かしい思い出があります。

看護師時代「あんた歩くの早いで追いつけんわ~」

と同行しているはずの患者さんが追っかけてこられた

ことがあります。完全に別の事を考え同行している事を

忘れてしまっていたシーンです。

今でこそありませんが、今でも意識している部分です。

自分の傾向を振り返り、意識しコントロールすることが

大切だと思います。

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