こんな喫茶店が増えて欲しい

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多くの老人ホームは、レクリエーションに知恵を絞り、利用者の方々が「いかに楽しんでいただけるか」工夫をされていることでしょう。

私が関わっている施設でも、次月のレクリエーション計画を検討する際に新しい取り組みを含めるよう心がけています。

その中でも喫茶店へ出向くレクリエーションは、お話好きな方や一人では外出できない方々にとって好評です。

現在の喫茶店にいきつくまでに、いくつかのお店に断わられた経緯があるだけに満足感もひとしおです。
*段差があって車椅子が入れない
*トイレが狭い
*曜日・時間の限定をされる為施設の日課と合わない
*多人数の受け入れは不可
*中には車椅子などを使用した老人ホームっぽい方々は困る??など。

まだまだ障害者への理解が乏しい世の中ではありますが、文句を言っても始まらず、落ち込んでいても進まないことを理解しているスタッフは、快く受け入れて下さる喫茶店を探してきました。

落ち着いた雰囲気の喫茶店で、通常の出入り口以外に車椅子スロープが付いたもう一つの出入り口が用意されていました。
店内には、喫茶店の理念が書かれてあり、障害に対する深い理解が読みとれます。
そして定員の方々は、皆さんヘルパー2級の取得者だそうです。

私が驚いたのはそれだけれはありませんでした。
嚥下障害のあるご利用者の方のトロミ粉末(水分が気管に入らないよう少しトロミをつける)を忘れた時の事です。
無理を承知で、コーヒーに片栗粉でトロミをつけて頂くお願いをしたところ、気持ちよく対応してくださいました。

さらに、ゆで卵を食べ易くして頂くよう依頼したところ、細かく刻んでマヨネーズであえてくださいました。

通常、手間がかかるイレギュラーな作業を断わる飲食店が多い中、いかにしたら健常者と同じように満足して過ごして頂けるのか、そのための協力をさりげなくおこなって下さる喫茶店の皆様に大変感激いたしました。

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