テーマ2 パパの介護(ステージ2)

【第4回】低温やけど

何だこれは?

父の入浴介助の際に、ふと右足ふくらはぎに、百円玉ほどの水泡が出来ています。
「パパ、これどうしたの」

「わからない」

「痛くない?」

「痛くない」

摩擦か?それにしてもこんな風になるのかな?
疑問に思いつつ、入浴介助し、出るころには水泡が破れていました。
とりあえず、アズノール+水をはじくシールを貼って応急処置。

下半身不髄の父の足は、部位によって、触感や痛覚の度合いがさまざまです。
例えば、足先などは圧痛はあるようですが、傷ができてもその痛みはありません。
今回は、痛みのない部類です。

よくよく聞くと、洗面所で使用する足元暖房機が原因のようです。
足がグネっと曲がり、気づかない間に暖房機と接触していた可能性が高いというのです。
「あらま」

低温やけどはやっかい

確かに、そうなるとやっかいです。
低温火傷は、軽傷に見えて、しっかり深い火傷も多いからです。

知り合いの医師に相談したところ、現状感染は起こっていない状況とのことでした。
泡で洗浄し、ゲンタシン軟膏やワセリンなどをたっぷり使用して、1日2回ほどガーゼ交換が望ましいとのことでした。
深度はやや深め傾向とのことで、回復の状況を見て、やけど専用の創傷被覆材(ハイドロコロイド被覆材など)の治療法も提案いただきました。
ふと、規制緩和でオンライン診療が普及すれば、今回のような迅速な対応と安心が得られるなだろうなと思います。

協力してくださる看護師

父は現在、看多機のお世話になっております。
月曜日から土曜日まで、午前中は訪問、デイサービスを交互に利用しております。
どの場面でも必要なら看護師さんと接点が可能です。

そのため、今回のケースのように、しばらく可能な範囲での1日2回のガーゼ交換も可能です。
午前中に看護師さん、夜は私が実施できます。

事前に購入した、衛生材料を預けておくと、訪問のみならず事業所内でも実施して下さいます。
突然必要となる看護ケアですが、それが最小限の調整で実現できる環境が看多機です。
この状況は、当たり前ではなくありがたいことです。
ユーザーだからこそ感じられます。