テーマ1 ママの医療

【第9回】オプシーボ投与1回目

念の為の入院

初回治療については、アナフィラキシーショックを考えて2日ほど入院をお勧めします。
その言葉を聞いて、母は、3日入院を選択しました。

入院前の血液検査で異常なし、予定通りの入院です。
「副作用は次の日くらいから出てくるものでしょうか?」

「いえ、この入院は初回投与のショックに備えるものであり、副作用の対策ではありませんよ」
「副作用が出るとしたら、薬が効き始める2週間ほど後になります」

確かに効果のプロセスを考えるとその通りです。
この場合の副作用は、自己免疫の効果を期待して、その効果が過ぎた時に起こる反応です。
そこまで深く考えておらず、母は気が抜けたようでした。

気を取り直して

入院してしまうと、面会者は2名15分限定です。
特殊な治療をされている方々のエリアであり万全の体制です。

とりあえず昼から再度面会してから帰ることにしました。
ドトールのコーヒーを差し入れ、様子を確認しました。
薬剤師が薬の説明に来られ、今から治療に入るそうです。
(口腔ケアは入院前に確認済み)

エレベーター前で手を振る母が、とても小さくかわいく見えました。
あのニコニコ、結構いろいろな人を癒しているんだろうなと思いつつ、エレベーターが閉まりました。

丁寧な病院の対応

夕方、主治医の先生から電話を頂きました。
「無事に治療を終えて、ショック反応もなく経過をしています」

退院を1日早くしたいとのことで許可を出してくださったそうです。
途中報告のお電話を頂き、丁寧な対応にありがたいばかりです。

ついでに先生へ質問させて頂きました。
「例えば旅行などを企画する場合、副作用の時期を避けたいのですが、アドバイスをいただきたい」

「副作用はそれぞれで、出現したら1週間とか続く場合もあります」
「出ないかもしれません」
「一つ言えることは、スケジュールは気にせずに立ててください」
「そのための治療です、お母さんが楽しむ時間を長くするための治療です」
「何かの時は、その時々で対応していきましょう」

心強いエールを頂けたようです。
そうね、考えても仕方がないわ。

********母が病院から送ってきたメール(現在の気持ち9********
点滴終わりました
今は無症状、何時も通り、病室では丁寧なこと立ち代わりそれぞれスタッフの気遣い凄いよ

朝も普通、無症状です
朝食はパン、完食

オプジーボ、悪性黒色腫、がん免疫療法

この薬は、身体に作用するのに2~3w後らしくその頃に出るらしいそうです
それを切らさない為に4w毎にずっと続けるそうです
自分はまったく分からないのでどんな自覚症状が出るのか
それが副作用なのか分からないので先が心配です
何時も気にかけてくれて気持ちの支えになっています
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【続き 第10回 この番組を今から観ようと思うの】