テーマ1 ママの医療

【第16回】仙台旅行

10月7日より治療薬を変更

乳房転移をうけて、治療薬をオプシーボからキイトルーダという点滴薬に変更しました。
副作用を恐れてギリギリまで消極的な母。

「薬を変えて副作用が出たら旅行に行けなくなる」
「今やったら、まだ行けるのに」

先生曰く、
「オプシーボで今の状態に抑えられているかもしれない」
「しかし効いているかと言われたら? 別の種類の薬でチャンスがあるならそれにチャレンジするのも一つ」
「これ以上の治療もあるがおススメしない、これなら適応だと思います」

貴方たちどう思う?
「私は、副作用の可能性が少なく、かつ、せっかく打つなら効果を期待できる方が良い」

せっかく治療をするなら、効果的にと思う娘の気持ちを受け止め、新たな薬に変更しました。

いざ仙台旅行へ

薬を変えても、今のところ副作用が出ていません。
親子3人で仙台旅行。

母は、妹も行くとは思ってもおらず、娘二人と行けるとなると、心が躍ると嬉しそうです。

空港到着後、レンタカーで一路日本三景松島めぐりと国宝.瑞厳寺へ。
翌日は、平泉の中尊寺,弁慶堂、本堂、金色堂、白山神社を巡りました。
奥州藤原氏の本拠地であり、源義経、弁慶の主従終焉の地。以前に訪れた事のある母が詳しく解説してくれます。
最終日は、蔵の町並み村田町へ。室町,江戸の商人の活気が伝わってくるようです。
建造物の説明を受け、鳥取の町並みに似てると懐かしんでいました。
夜は、牛タン、生牡蠣、ワイン、シャンパン、日本酒、何でも美味しいと堪能してくれる母。

「あ~1日でも長く、あなたたちと過ごしていたい」

笑顔・笑顔・笑顔

旅行中は、見るもの聞くものが全て新鮮。
疲れも、喜びです。

そう、話すと笑うの繰り返しです。

免疫療法ってまさにこれだ!と思います。
私達家族が出来ることは、まだまだ母に眠っている元気さを発揮してもらうこと。
私と、母の病気との勝負は続きます。

【第17回】この症状は何?