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2016・9・15 ダイジェスト版 レクリエーション介護士の日記念イベント
基調講演「レクリエーションの未来」 ~私は何をしたらいいのか~
オプシーボ投与も3回が終了しましたが、今のところ副作用は出ていません。
いたって元気で、食欲も旺盛です。
しいて言うなら、太陽に当たった肌(日焼け)の部分の皮膚に痒みや赤みが出現するか?といったところです。
この落ち着いた状態を期待して、数ヶ月前にベトナム旅行の予約をとっていました。
メコン川ツアー。
大きな船で対岸へ渡り、徒歩で散策。途中でニシキヘビを首に巻いて記念写真、ココナッツ加工工場、はちみつ工場の見学も結構見応えがありました。途中でフルーツの王様ドリアンをリクエスト。我々家族の大好物です。
grabタクシーを使ってあちこち移動。
初日の夕食は地元で有名なビストロへ。
かつてフランスの植民地であった名残があり、料理がとても美味しいのです。
2日目の夕食は、ミシュランで言及されたフォーの専門店へ。
どこに行っても、一番食欲があるのは母です。
そしてとても嬉しそう!
私ども娘はギブアップ!
母と2人でプールでくつろぎました。
母はスポーツクラブで水泳を続けています。
いつも軽く2キロは泳ぐそうです。
そんな母へ、クロール競争を挑みましたが、惨敗の私。
バタフライといい到底かないません。
私の泳ぐ姿勢へ指導を入れてくれます。
思わず水中で母に思いっきり抱きつきました。
ずっとずっと抱きついて、元気でいてねとつぶやく私。
「そうね、わかっているよ」
「良い思い出だよ」
かけがえのない時間でした。
明日は母の日。
本日一足先のお祝い日です。
大阪府茨木市のコミュニティー広場「おにクル」のオープニングイベントで、広島県安芸高田市の神楽講演を観ました。
私自身神楽は初めて。
神楽とは神を祭るときに奏でる舞楽だそうです。
招いた神様を祝福し、神様も一緒に遊ぶ(神遊び)という意味があります。
昔は御座の上に村人が座り、神と人とが酒食をともにして歌い舞を楽しんだとされています。
母が何度も言います。
「小さいころ、母親に出雲神楽に連れて行ってもらったものだ」
「こんなところで神楽が楽しめるなんて嬉しい」
ふと、私にとっては一つのエンターテイメント。
でも母にとってのこの時間は、過去に戻り、その時の想いに浸る、深い意味があったのだと思います。
満足そうな母の表情を見ていると、これが幸せなんだなと感じます。
その足で京都烏丸へ向かい、妹家族と会食を共にしました。
まさに今を大切に、家族全員がそう感じています。
初回のオプシーボ投与から1週間、本日は経過観察のための通院でした。
「血液検査は異常ありません」
「この1週間気になったことはありますか?」
気になったことといえば、おとといから腰がだるいと言い出したことです。
昨日は友達と散策に出かけ、帰宅後に腰の激痛を訴えます(何かをするタイミングで)。
なるほどと、先生が触診で背部を診察されます。
「これは副作用と直接関係するものではないようです」
「血液検査の結果、筋肉が融解するようなデータも出ていません」
「次回同じタイミングで同じことがおこるか、症状の再現性を見てみましょう」
「大丈夫ですよ」
先生から次回のオプシーボ投与の許可がでました。
その後、しばらく待合室で待っていました。
「井上さん〜」
先生が直接呼びに来てくださいました。
母いわく、ゆっくりと私の話を聞いてくれる、わざわざ待合室まで足を運んでくれると。
私たちには、医師は忙しい、医師とはこういうものという先入観があります。
そのため、それを良い意味で裏切ってくださる行動がとても印象に残ります。
何もかも副作用に繋げがちな母の気持ちを整えてくださる存在です。
「私たちドクターマジックにかかったね」
3人で大きく頷くのです。
「2回目のオプシーボの投与は、ママ一人で行けるよね?」
次回私たちは、付き添うつもりがないからです。
理由は、母が一人で行けそうだからです。
気持ちも落ち着き、病院に通うことも、母にとっての日常になりつつあったからです。
少なくても次回の投与については、今以上の不安が生じる場面が無いだろうと判断したのです。
何もかも一緒である必要はありません。
しかし、ここぞという肝心な時には、必要なサポートを惜しみません。
関与度合いに緩急をつけて、細く長く歩んでいこうと思います。
せっかくだから、元気な間に美味しいもの食べに連れて行ってね。
そう、自らアクティブに活動しつつも、家族との時間は別です。
時々、外食に行ったり、週末は皆で集まって夕食を共にする時間が増えました。
今を充実させて欲しい。
それが母の願いです。
ふと、以前に母がベトナムに行きたいと言ってたなと思い、調べてみました。
行けそうなので、家族の集まる席で話をしました。
「行ってみたい」
母から即返事が返ってきました。
コロナ前は、毎年1回は母親と海外旅行に行っていたことを思いだします。
そんな母の反応に、妹も「行こう行こう」と反応してくれ、姪っ子の夏休み時期に決定しました。
話はトントン拍子です。
4泊5日の予定で予約が取れました。
その間、父は看多機に宿泊し、そこから囲碁に通ってもらいます。
つくづくサービスを切り替えていて良かったと感じた瞬間です。
後は、母の副作用の有無と程度です。
先生いわく、まずは予定を立てる。
何とかなるでしょう。
何とかならない場合は、何とかしましょう。
そんな気分です。
********母が病院から送ってきたメール(現在の気持ち)********
余命、元気な間に色々と、しておかなけれはけ行けないこと沢山あります
やつばり、考えてしまいます
食欲のある間、元気で動ける間に色々と、どこか連れて行って下さい
時間が大切と思っています
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