現場を正常化
すぐに感情的になる職員(Aさん)がいて、現場の雰囲気が良くありません。
虫の居所が悪いと誰に対しても当たり散らし、不満のターゲットを作っては「○○さんがいるなら私辞めます!」の発言を繰り返すのです。
リーダーもターゲットを経験した一人です。
×:リーダーが機能していないケース
周りの職員はうんざりしつつも、Aさんの機嫌が悪いと仕事がやりづらい為、損ねないよう気を遣う始末です。
同じくリーダーも、他職員がやりにくくならないようにと、波風を立てぬ事を優先し、直接注意はしませんでした。
しかし、他職員は我慢の限界で中には辞めてしまう人が出てきました。
○:リーダーが機能しているケース
その状態を把握した管理者は、リーダーへ「現状をどのように受け止めているのか」と「それを解決することを念頭に一番良いと思う対応策」を問いかけてみました。
リーダーは管理者との対話を通じて「反発を避ける代償より周囲が抱く不満」のダメージに気づかされました。
管理者は「必要なら面談に立ち会うよ」と、自分が相談相手である事を知らせました。
その後リーダーは、皆が気持ちよく仕事ができる現場の雰囲気を大切にする事を決心し、Aさんにはその都度注意し続けました。毅然と伝えるリーダーの姿を見て、他職員もAさんのご機嫌取りをしなくなっていきました。おのずとAさんの力は弱まっていったのです。