京都祇園祭

祇園祭は八坂神社の祭礼で、大阪の天神祭・東京の神田祭とともに、日本三大祭のひとつです。

その歴史の長さ、豪華さ、また祭事が1ヶ月にわたる大規模なものであることで広く知られています。

およそ1100年前、神泉苑に日本全国の国の数に準じて66本の鉾を立て、祇園の神を祀り災厄の除去を祈る祇園御霊会を行ったのが始まりと伝えられています。

高さ25mにもなる「鉾(ほこ)」や「山」は各々を担当する町がそれぞれ大切に保管・整備されているそうです。
財産評価が話題になっており、高額なもので3億とも言われているものもありどのように保管されているんだろうと不思議でした。

またこれらは単なる伝統やしきたりだけではなく、京都市民の独立自営の象徴と聞いて歴史の中での絆を感じいりました。
戦乱や焼亡をのりこえてきた町衆の、かたい結束と富と誇り・・・・
江戸時代から現在そして未来へと続くのでしょう。
ジっと巡行を見つめていると、江戸時代の人が見えたり、まだ見ぬ先の未来人が見えたりしたのは気のせいでしょうか。
神秘的な感じさえしました。

知人が毎年予約しているという日本料理店。
ガラス張りの4階から、これぞ動く美術館!を実感しました。

先頭は長刀鉾(なぎなたほこ)/32の山鉾中
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回を重ねたベテランさんと普通の人の違い?? 休んでいる時も大サービスのおじさん!カシャ!!Photo_30

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大正11年生まれ!現役ママさん

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ギ~と扉を開けると「いらっしゃい~」と同時に、昔懐かしい雰囲気そのままのレトロなBarへタイムスリップ。

51年目を迎えるお店にいる86才の現役ママに会いたくて訪れること3度目です。

「ママさんの顔を見にきたの、前回はお休みで残念やったわ」との声かけに、

「上手いいなさんな、こんな年寄り見たかって楽しみないやろに」と照れ笑いで切り返し。

何がすごいって、

●カウンターの向こうで立ちっぱなし!
「えっ 背の高い椅子に腰かけてはるんかと思ったわ」というと、「腰かけて仕事できますかいな、ずっと立ってるよ、何も苦にならんわ」と一笑。

●お客さんとの会話は現役!
「本当にモテナイ人はそんなん言わんよ、あんまり遊びすぎたら大切な人無くすよ」に50代の男性も納得の表情。

「うちは51年目に入るわ、そちらさんも後20年はいけるね」との掛け声に、Bar経営30年目を迎える同業者客が「ここ来たらまだまだひよっ子やな~」と我を見つめ直す。

●勘定計算はすべて暗算!
「お客さんおあいそです」との声かけに伝票に目を向けすかさず計算。「これだけは間違えへんのよ」と自信満々。

日々、老人ホームやデイサービスで介護予防、認知症予防の視点をベースにコンサルティングをする私にとって、その答えの集大成がここにあるのです。

誰かに必要とされる存在感、やらなきゃいけない役割、考えなければならない適度な作業。
これらすべてが自然と生活の中に織り込まれている結果です。

「周りが心配して走ったらあかんよ~って止めるんよ、そんなん急に止まれますかいな、その方が危ないわ」とのなにげないママとの会話に自分の仕事を振り返る私がいます。
良かれと思っての配慮が要介護へと導いていないか??

「新聞の字なんて大きいから何ぼでも見えるよ」と目の前で読んで下さり「視力検査も下まで見えるんよ」とママ。

「えっ、今まで老眼とかで苦労した事ないんですか?」と聞くと、「眼鏡無いからって不便感じた事もないわ」とニッコリ。

「ほんまかいな~私もママ目指すわ」と思わず本音が出た私でした。

目指せいつまでも現役!

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言葉じゃない方が良い時もある!

実家に帰ると、父と母が庭の手入れをしていました。
父が脚立にまたがり、母が下から声かけをしながら、木の枝をカットしています。
終了後、庭はさっぱりして夏模様です。

「なんで急に始めたの?」と私が聞くと「お隣の方に言われたのよ」と母。

実際は直接言いに来られた訳でなく、お向いの方と会話している時に現れて、さりげなく指をさされたそうです。
その指の先を見てみると、当家の木の枝がお隣に被っていたとの事でした。

とっさに母もジェスチャーで頭を下げカットしますと表現したそうです。

なるほど・・・・
言葉に出すと角が立つかもしれない事をジェスチャーでコミュニケーション。
お互い気持ちよく意思疎通が成り立ったそうです。

母にどんなジェスチャーをしたのか聞いてみたら、私の前でやってくれました。
それを見て思わず爆笑!
まあ通じたそうだから良しとしましょう(^^)

障害者自立支援法の現状と課題を聴講して

講師 佐々木勝一氏 (京都光華女子大学人間科学部社会福祉学科准教授)

身体、精神、知的障害関連が仕事の範疇に入ってきました。

主に介護保険制度を中心とした高齢者への関わりが多かったので、今回は改めて障害者自立支援法をはじめ各種の福祉法を再学習する機会となっています。

障害者自立支援法を活用しながら業務遂行を検討していた矢先に、研修会の開催を知り参加させて頂きました。

佐々木先生は長い現場経験を活かし、障害関連の福祉施設について研究されています。
大学の教鞭を取られている今でも、現場を見据えながらの特徴ある研究をされているんだと感じました。

様々な社会的問題を鑑みた理屈論と実際の現場論の両方を語っていただけた実のある研修会でした。

内容は、政治的、歴史的背景と各種の福祉法の成り立ち、障害者自立支援法の導入から今まで、事業所の現状と課題、自己負担の事例検討などです。

障害者の多くは、親が面倒をみている現状があります。
そこで問題となってくるのは、
①障害者年金を生活費として頼っているご家族の場合、「利用者の定率負担」が家計を圧迫しかねないので、受けていたサービスを中止してしまうケースなどが出てくるという事です。
→これについては7月1日より月額負担限度額の見直しが適用となり緩和されています

②親亡き後の本人の在宅生活を維持する事が現実問題として難しいという点です。
この部分を補う役割を確立しないかぎり施設数を軽減する事は出来ないだろうと言われています。

先生の亡くなられた20年来の親友のお話を聞かせて頂きました。
脳性麻痺の彼との思い出は月に数回駅前の安居酒屋でビールを飲みながら語り合っていた楽しい時間があったそうです。
この障害者自立支援法が導入される時、その彼が生活費を計算しながらもう一緒に飲めなくなるなと言われたそうです。
お互い対等に付き合いたい友としてなんとも言えない気持ちになったそうです。

私にとっては、法律に翻弄されるばかりでなく”人”を見る事の大切さを感じた研修会でした。
その人らしく生きる手段の一つに、居酒屋の片隅があったのかもしれません。

え~今私のズボンの中から落ちたよね?

それは、デイサービス帰りの送迎中の出来事です。
この日は、スタッフが運転するワゴン車に同乗させていただきました。

「着きましたよ○○さん、玄関までお送りしますね!」と元気の良い私です。

大きな1軒家のお屋敷。
庭木が手入れされ玄関まで続く石畳の上を、ゆっくりとご利用者様に手を添えながら歩いていました。

いつも玄関には奥様がお出迎えになりご挨拶させて頂くのが日課です。

ん!!!途中ズボンの下から素足に添って何かが走った感覚・・・・
でも気のせいだったかしらと思い直しそのまま玄関へ到着しました。

いつものように扉の向こうで奥様が鍵をはずしている影が見える中、私はとりあえず足をクックッと下に振ってみました。
そしたらポトっと地面に落ちたものが。

キャ~・・・・と同時に、扉が開き奥様登場、私はというと支えているはずの利用者様(旦那様)に抱きつき、三人が「びっくりした~」の同時発声!!

見るとそれは10センチほどのトカゲでした。
「あ~梅雨の時期は沢山出ますの、驚かせてごめんなさいね」と奥様。

「イエイエとんでもありません、こちらこそ声で驚かせてしまって失礼いたしました」と何度も謝罪。
「ワッハッハッハ・・・・」と利用者様。

不覚にも支えるはずの私がすがってどうするんだ、しかも奥様の前で・・・と自己嫌悪。
この場ばかりはコンサルタント失格です。
まだまだ修行がたりません。
本当にお騒がせしてすみませんでした。

ちなみにニシキヘビを首に巻いてニッコリ笑顔の記念写真が撮れる私です。
当然トカゲもかわいいはずなのに。

高齢者施設管理者勉強会発足!

地元大阪に事務所を移転してから1年が経過しました。
地域の実情を知ろうと時間を作っては色々な施設に見学に行かせていただいてます。

そんな中、有料老人ホームの運営コンサルタントもしている私の立場からずっと気になっていた事があります。
それは同じ老人ホーム間での情報交換をする場が全く無いという事です。
色々な老人ホームに関わる私にとってそれはとてももったいない事であると感じていました。

なぜならどの老人ホームにおいても遅かれ早かれ似たような課題に悩まされ対応する毎日です。
各々の施設長はその度に思い悩み課題を乗り越えていきます。
そんな中同業者として相談できたらどんなにか助かる事でしょう。
また良い情報を共有できればそれだけ選択肢が広がる訳です。

組織の統制、職員間の人間関係、運営の効率と人の問題、突発的な事故(誤嚥、ノロウイルス感染、結核感染・・)、入居者のニーズへの対応など

そんな思いがあって、見学の際には「大阪には施設長会のようなものはないのですか?」と質問したものです。
答えは「ありませんね」もしくは「それらしき会に参加したけど本音は出ないわね」・・・・

結論は「無い」!無いなら作ってみようと思い始めていた矢先、クライアントを通じて知り合ったとある有料老人ホームの関係者の方と意気投合。入居コーデイネーターをしながら新聞、雑誌業界の仕事をこなしている多才人。
複雑な問題を抱えているクライアントだっただけに、何度となく連絡を取り合っている間に、同じような思いを描かれていると知りました。

最初のスタートは”同じ匂いのする人達”に声をかけていただきました。
同業だからこそ問題を共有して有料老人ホーム業界全体のレベルアップの必要性を感じていらっしゃる方々です。

本日の参加者は、有料老人ホーム4ヶ所、高齢者専用賃貸住宅1ヶ所でした。
皆さん初めて会ったとは思えない共感や親しさを感じられたのではないでしょうか。
自己紹介や課題出しに盛り上がり、テーマの「盗難・紛失」については次回への持ち越しとなりました。
管理職だからこそ相談できない悩みがあります。
お互が成長できる場になってもらえたらと思います。

ご自分の生活史~歴史民族資料館のすばらしさ~

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「トリスってお酒とかそりゃもう流行ったよ~ コマーシャルで、この三角みたいなキャラクターがお酒飲むと下から赤く染まっていくのが好きでね・・・・」

施設レクリエーションの一環として歴史民族資料館ツアーを行いました。

目的は昔使っていた物やその空間に入り込む事で思い出を紐解きお話を引き出す事です。

現場に着いたと思ったら「懐かしい~」の連発です。
「奥さんはこれ使ってなさったの? 私はこっちの方ですわ」
「TVはほんまに衝撃的やったね」
「洗濯機が無かったらどうなってたことやら 子育ての頃に洗濯機が出来て助かったわね」 など。

普段無口なご入居者様でも、「あれは家にあったよ」とニッコリ笑顔。

スタッフの知らない(私も含め)言葉が飛び交うので、意味を尋ねると、「そうやわね 今の子は使った事もないからね~」といいながら丁寧に教えてくれる場面が何度となくありました。

別の発見としては男性の方は今1つ無口でした。
「そうやな~こんなんがあったな~」で続かない。
良く考えてみると、確かに見た記憶はあるけれど、使うのは女性が多かったからでしょう。
当時戦争が舞台であった男性の方には別の角度からのお話が必要だと感じました。

帰路の車内で、「あれだけの物が残っているのって素晴らしいですね」とお話すると、「田舎に焼夷弾落としても意味ないからな」とお一人の男性が話され、他の男性も続いて説明くださり、ひと時男性が主役になったのは言うまでもありません。

現在認知症予防、介護予防の一環として回想療法を導入し始めスタッフ育成中です。

施設の中で高齢者が主役となり、語りたくなるそんな一場面を提供したいと考えております。
ご自分の歴史を伝えていただきながら、自身の存在感を肌で感じてもらう素晴らしさを提供していきたいと思います。

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クミコ コンサート2008

知り合いの方に誘っていただき行ってきました。
シャンソンを中心に色々なジャンルの歌をこなされる個性的な方だと聞いていました。

実際に聴いてみると知った歌も多く、親近感の感じる2時間30分でした。
詩の内容、選曲理由、歌との出会いなど時々のトークがそれを一層強めてくれたんだと思います。

年齢層は50代、60代で知人や親子で来られている方、男性で一人で来られている方など様々でした。
リピーターで毎年楽しみにされているというような印象でした。

私も聞きながら自分探しが出来たような気がしました。
また明日からがんばります!

<第一部>
ブラボー、東京、制服、私はもう女です、大阪で生まれた女、裏切りの街角、いつのまに・・・・、十年、この空を飛べたら

<第二部>
ラストダンスは私に、愛の賛歌、私の神様、もう森へなんか行かない、わが麗しき恋物語、接吻、こころ、わたしは青空、幽霊

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創作作品紹介

昔使われていた長襦袢で作られた金魚さんです。
質感といい良くできてますね。

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初夏の外出ツアー

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イルカと握手(上段)/ペンギンにえさやり(下段) Photo_11

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いつもより早い朝礼には、参加予定者のバイタルデータが報告されます。
普段より血圧が高い方、少し風邪気味な方、当日になって行きたくなくなる方まで様々ですが、今回は予定者全員の参加となりました。

その後、関係スタッフの最終ミーティングです。
レクリエーションリーダーがスタッフ専用のしおりを読み上げながら、詳細に指示を出していきます。

それぞれの担当させて頂く入居者確認、誘導するフロアの順番、バスの席順、会場での行程、昼食の場所、写真撮影の場所など。
的確な指示と完成度の高いしおりは、現リーダの能力+前任リーダーのしっかりとした申し送りの成果でしょう。
昨年の反省点が活かされており、計画→実行→反省の記録と伝達情報をしっかりと活用している証拠です。

もっとも大切な会場での行動行程。
限られた時間の中で、安全に楽しく過ごしていただく事に主眼をおいて、集団行動とグループ行動の2パターンを設定。
グループ単位だと動き易くお互い手助けし易いメリットがあります。
会話が弾み共に楽しみながらの時間が共有できます。トイレに行きたい方がいてもその場を他のスタッフへお願いできます。また参加されているご家族も安心して協力いただけます。

私もコンサルタント兼看護師として参加。
普段トロミ食を食べられる方の食事介助に携わりながら、この日も環境の変化が”食欲や食事量”に影響する事を実感しました。イベントの実施意義の一つです。

昨日から降り続く雨の中の出発となりましたが、途中で雨も上がりました。
皆さんの活気と笑顔の方がまさったのでしょうか(^^)
この日の夜は、普段寝付けない方々もぐっすりだったようです。

是非次回も参加してください。

福祉バスをレンタル!定員約30人乗りで下には車椅子を保管する場所あり。Photo_4

備え付けリフトから車椅子の方でも無理なく乗降可能。Photo_13

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いつもならうとうとの方も景色を楽しまれた1時間。Photo_12

ハンバーグ定食かお魚定食の選択。美味しそう~の声があちこち。
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