定期研修から創りたいものは

変化のフィードバック

今月のクリニックの勉強会は、”ことば” についてのワークショップを実施しました。はや12回目を迎え1年が経過します。

勉強会の起源は、”本来私たちはどうあるべきであろうか” をともに学び感じながら成長していく時間が必要だと感じたからです。

ありがたいことに成績が伸びるということは、顧客から一定の支持を頂いているということです。ではその支持の源というと、設備、サービス内容が良い事はもちろんですが、それを提供している人、いわゆるそこに集う職員がどのような気持ちで仕事に携わっているかが重要です。

最初は業務多忙と参加に後ろ向きだった職員も、回を重ねるごとに ”価値観の共有と創造” の必要性を肌で感じてくれるようになっていきました。

そしてやっと、今月回収の受診者アンケートに「オープンからずっと利用しているが、今年は何かが違うような気がする、一番良かった」というご意見を2件頂きました。それを聞いて一番驚いているのは、当事者である職員の皆さんです。徐々に変化していくマインドセットは、自分達では気づかないのかもしれませんね。

それを見抜くのは、1年に1度ご利用下さる受診者の方なのでしょう。
次に気づかれたのは管理者の方です。「確かに以前と違うと、例えば提案が増えた、笑顔が増えた、会議での理解が進みやすくなった、提案に対する受け入れが良くなった」などなど。

勉強会では、職員同士の対話をメインに学びが深まるよう設計するのですが、ポイントは、テーマはクリニックの中から探すということです。そのためラウンドしヒヤリングすることでテーマが決まってきます。課題となっていること、関心があること、誰も気づかれていないが必要だと感じた事などを取り上げます。

今回は、”ことば” を大切に取り扱うという気持ちが持てたら、さらに関係性が促進するなと思ったからです。結果は受診者の反応に表れてきます。

大阪新温泉町会総会&懇親会

想いの先に繋がるものは・・・・

令和元年6月23日は、歴史ある大阪新温泉町会総会&懇親会が、摂津市立コミュニティプラザにて無事終了しました。父親の郷里とあって、私自身も幼少期の夏・冬休みはほぼこの温泉町で過ごした慣れ親しんだ町でもあり、会を運営される役員の皆様方の苦手な部分(資料作りなど)や、当日はお世話役の皆様の裏方と救護班(体調不良の方への対応)をさせて頂いております。

郷里から離れ住んでいても、ふるさとへの熱い思いを何とか形にする活動、それがこの会の存在だと思っています。
また今回は、10年会長として務めさせて頂いた父親の会長退任日でもありました。会長として全うできている時期に後継へ譲り、さらなる会の発展を見届けたいというのが父親の願いでした。
この間に摂津市との姉妹提携を成立させ、摂津市から出る宿泊への補助金設定、現地宿泊者の特典など地道に形にしてきました。摂津市の中学校の林間学校先への誘致は上手くいきませんでしたが、それでも諦めることなく奔走し続ける父。昨年の災害で会場が使えなくなっても続行を決意し会場探しから再調整。そして会長最終の今年は、郷土伝統芸能の麒麟(きりん)獅子舞の披露を実現し、地元の高校生9名に舞って頂きました。舞を見入る会場の熱気を見ると、実現に向け地道な調整へ労を惜しまない意味が良くわかります。
父いわく原動力は「実現できる?できない?」ではなく自分の中の「地元愛だけだ」と。それ以上でもそれ以下でもなく、それは「誰もが持っているものだよ」と言われ、君にもあるはずだとそっと背中を押された私でした。

毎年ご出席くださる摂津市市長森山一正様、活動にご理解下さっている衆議院議員・厚生労働副大臣とかしきなおみ様、地元からご出席頂いた新温泉町副町長田中孝幸様はじめ、観光協会や商工会の皆様、本当にありがとうございます。父の為にサプライズの花束を贈って下さった会員の皆様に感謝申し上げます。<日日新聞掲載記事>

組織開発ラボラトリー

南山大学の第十回組織開発ラボラトリー

6月7日〜9日に下記の研修を受けてきました。
①複雑性に働きかける(不確かな状況でアクションを実行していくために) 2日コース
②コンテナをホストしホールドする 1日コース
講師:クリス.コルガン氏(対話型組織開発の13章の著者)とケイトリン.フロスト氏

本日は改めて教わった複雑性を振り返ってみました。複雑な象限では、文脈が大切であり、それをホールドできるよう自分の境界線にスペースを持っておくという点に思い当たる節が沢山ありました。

そこで再度、ワークで実施した厄介な問題に挑戦してみると、私を阻んでいるシンプルで強固なルールは、自分で確信が持てず自信がないため行動しないと言う事でした。

これは厄介な事で、私の問題は複雑な事象に該当し、そもそも解答がある訳ではなく、そんな事言ってたらいつまでたっても行動に結びつかないなと再自覚しました。よって動くこととし、今年中に失敗を5回は経験してようと思います。

またコンテナの与える影響が絶大である事は理解していましたが、自らも深く体感し確信に変わりました。

早速クライアントから相談があったので、内容に力を加えずに、そっと2人の間に置くイメージで語り会いました。なるほど、少なくても私には、今までとは違う余韻が残っています。

これからも、働きがいを感じる職場作り、入りたくなる老人ホームの実現に向けて、学びをアップデートしていきます。

今回のハーベスト(牧原ゆりえさん・グロス梯愛子さん)通訳(東千恵子さん・福島由美さん)、サポーター永石局信さん、中村和彦先生はじめ事務局の皆様やお世話をしてくださった皆様に感謝します。

ケアスタ介護研修

対話や協働を促進します

介護・医療現場では、正しい知識や技術の習得と研鑽は欠かせません。

そこで弊社では、定期的に「無料教材 Eラーニング」をアップしております。
この狙いは、知識の習得は必須ですが、自己学習が可能な範囲は無料教材を中心に底上げできる部分だと思っております。
そこで各個人で努力頂きたい点は、自己学習で得た知識を丁寧に現場や対象者と照らし合わせて観察し、知識の定着を促進頂きたいです。

一方ワークショップ要素を取り入れたケアスタ研修「New 学びスタイル」では、知識の応用や思考の発展を目指して集団として成果を出す上でのアプローチに役立てていただきたいと思っております。上記が個人の体力向上と例えるなら、こちらはチームの体力向上とでもいいましょうか。そのためには、職員同士の対話や協働を通じて、あらゆる相互作用の中で学びを促進していくことを狙っており、ワークショップはその手法の一つです。

職員の皆様が多忙な中で集まる以上、対面研修の効果を最大限発揮することを念頭において研修させて頂きます。

価値をつくる

コンサル先のクリニックでは、月1回の研修を実施しています。
第九回目となる今月は、ターゲットに合わせた価値の視点を高めることを意識して構成しました。

介護や医療を提供することを業としている以上、それを安心、安全に提供することは当たり前の範疇で、そこに付随する接遇、適度なスピード、正確性などは標準装備のはずです。

その上で、お得感を感じるコースもあれば、特別感や充実感を感じたいというコースを表現していくにはどうしたら良いのでしょうか?
健診価格も下は8千円前後から上は15万円前後とかなりの差があります。

上限価格帯であるスペシャルドックのリピーターをいかに増やせるかに注力しており、検査項目以外の違いをどれだけ出せるかがポイントになってきます。携わる職員、設備、検査前後を含めた一定時間を活用して、他院にない特徴のある健診体験を提供していきたいところです。
身近な例から我が事へシフトできるように、気持ちと思考を行ったり来たりする研修とさせて頂きました。
ほとんど座る間がなく作業頂きましたが、座って考えるより、動きながら考え動きながら相談することで、いつもと違う会話のはずみ具合が感じられました。

忘年会

だんだん人数が増えています

法人で今年開所した2棟目の施設は、忘年会の人数も3倍です。

会場の関係で1棟目と2棟目の合同忘年会が出来なかったのが残念ですが、内容は大盛り上がりでした。

嘱託医と看護師、薬局の方など、事業に関係するあらゆる機関の方に声をかけられています。

忘年会にどんな意味を持たせるべきかを良くご存じの法人です。

忘年会

関係性はゆっくりとそして確実に

コンサル先のクリニックの忘年会、私にとって参加する事にはとても意味があります。

理由は、私自身がコンサルタントでありながら当事者としての関わりを意識しているからです。

毎日毎日課題が尽きる事はありません。

議論を重ねる場面もあれば、このように団らんの中に新たな仲間の表情に出会う一場面がより仕事を促進していくのです。

来年も頑張りましょう!

ソーシャル・コミュニケーションリーダー養成講座修了

ソーシャル!コミュニケーション!リーダー!

関西大学梅田キャンパスが開催した養成講座を修了いたしました。

職場や地域など、あらゆるコミュニティにおいて文化や価値観、技能が多様化・高度化しており、いま、様々なフィールドで横断的に活躍し、“集合知”を生み出すことができる「コミュニケーション」の手法を学ぶことができるとあって参加させていただきました。

ファシリテーターの視点として、学びのプロセスやメカニズム、身体感覚、グラフィックファシリなどを学びつつ、並行してチームでワークショップを共同創作していきます。

ファシリテーターなりワークショップは、仕事において提供する側にいても、このように学ぶ側の経験も続けていくべきだと実感します。
毎回新鮮な気づきが生まれます。

実践と研究の両輪

実践研究の始動

日本生命財団の実践的課題研究助成枠で採択され活動がスタートしました。

「高齢者の生きがいを増進する多世代演劇ワークショップの実践研究」のメンバーとして2年間取り組ませて頂きます。

介護現場の関わりを通して感じる事は、多くの事業所が「地域の人から自施設がどのように映っているのかを意識できていないのではないか」ということです。

地域住民にとっては、「介護が必要になったらサービスを提供してくれるところ」「介護の問題で困ったら相談にのってくれるところ」であり、言いかえるとその必要性がない世代にとっては、交流をもつ必要のない存在として認識されているに留まっているのではないでしょうか。

一方介護事業所は、地域包括ケアシステムという「呼び名」だけが広がっていく中、事業所としてどのようにアクションを起こしていけば良いのか分からないといったところでしょう。

一つ言えるのは、介護施設だからと言って、介護の必要な層だけが出入りしている状況では、決して地域に開かれた施設とは言えないということです。
地域には、若い世代の共働き夫婦、子育て世代、シングルマザーなど、一見介護とは縁のない方々も生活しており、目指すべきコミュニティーはそれぞれが支え合える関係性を築くことです。
そのために、自施設をどのように活かしていくのかをデザインしていく必要があり、すべての世代の力を借りたいところです。

今回は「多世代」「演劇」「ワークショップ」に秘めた可能性がおりなすコミュニティー形成が、関係性の構築の大きなヒントになる事を期待して、実践研究に取り組ませて頂きます。

胃カメラの実施件数

状況は変化する

設備、人材のポフォーマンスを最大限上げようと思うと、一人ひとりの職員がマルチでどれだけ動けるか、どれだけ目配り気配りができるかが重要となります。
胃カメラ部門でいうと、医師1人で8件(午前中)だったものが今や倍の件数をこなす勢いです。
カメラの台数を増やすと同時に、ボトルメックだった洗浄機の導入が促進の決めてです。

そしてこれを可能としてくれたのは、1件でもカメラの数を増やし受信者の希望に答えたいと思ってくれる医師やスタッフの理解です。
組織として社会課題解決の一つは、がんの早期発見・治療だということを心しつつ、学習⇒調整⇒合意⇒実施を繰り返し行っていきます。