精神看護研究会にて発表

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精神看護研究会の参加メンバーとは、精神関連の病院でご勤務されている管理者や看護師の方々、さらに研究を深めていらっしゃる大学院生や大学教授の方々であるとお聞きしておりました。

表題「介護と医療と生活の輪」

タイトルだけは以前に使用したものを採用しつつ、内容については、現在、福祉をフィールドに活動している私が伝える事ができるメッセージを、考え絞り込んでお話させて頂きました。

人を看る(看護・介護)ということ、人と向きあうということの究極の意味とは。
これはどちらにも共通している課題。
違いは医療現場と福祉現場だと思います。

日常の激務の中、やってはいけないと思ってはいても・・・・・・
もっと向き合ってあげたいと思ってはいても・・・・・・
発表後の質問タイムに現場の看護師の方々から頂いたお気持ちです。
現場状況は容易に想像できるだけに、痛いほどそのジレンマが理解できます。

だからこそ、あえてお伝えしたい事です。
治療をしているその前にいるのは人であるということを。
看護をしているその前にいるのは人であるということを。
介護をしているその前にいるのは人であるということを。

これは私自身に問い続けようと思っております。
「仕方がない」という言葉は、解決できるかもしれない万分の1の望み、一筋の光を閉ざしてしまうこと。
事実がすぐに動かなくても、考え続ける事を諦めてはいけない。
患者、入居者、利用者の方は、私達に向き合う一瞬、一瞬、毎回この人を信じてみようと向き合ってくれているのだと。

その一瞬を裏切ってしまう自分がいたら・・・
そんな時「仕方ない」の隠れ蓑は使わず、とことん自己嫌悪に落ち込んでみようと思います。
落ち込んで、考えて、また同じ場面で同じ事しか出来なかったら、また自分に問い直す。
先の先の先にそれが活かされたら今までの「ごめんなさい」に感謝する。

進んでいないように見えても、諦めずに考え続ける力は、自分らしくある最大の武器だと思います。

原点は「私はどうしたいの?」だと思うのです。