ミュージカル”グレイッシュとモモ”を観て

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子供から大人まで楽しめるミュージカルと聞きながら観させて頂きました。

心を閉ざした少女モモがモモにしかできない大活躍を通して周りの危機を救ってくれます。
言葉がつまりゆっくりしかしゃべれないモモ、それでも伝えたい事は沢山あります。
世の中、自分に合わそうとする人ではなく、相手に添ってみようとする人が増えたら素晴らしい世界が見える期待感を感じました。

時間泥棒とモモは戦います。
24時間の時間を生産性に関わる以外は全て無駄と位置づけ活動に駆り立てる人間の心の隙間に生まれた時間泥棒グレイッシュ。
生産性のみを目的に生きてその先に生まれるものは?誰のために、何のために、何を残すために活動しているの?
本来時間を使いながら、よろこび、悲しみ、トキメキなどの”思い出”という心に貯金をすることができるのが人間。
それが許されず、生きている目的が無いことに気がつき、生きていくのに疲れてしまう灰色の世の中にしたくないとモモは決心し、勇気を持って自分を奮い立たせます。

鑑賞していた子供はどのように感じていたでしょうか。
私から見ると、笑う場面はもちろんのこと物語を理解しようとお母さんに質問しながら一生懸命何かを感じようとしながら、新しい世界を覗いたような2時間だったのではと思いました。

私も含め大人にとっては、昨日までの自分の生き方を振り返り、大切な何かを忘れていないかのおさらいの時間だったように思います。
また世の中の人がこんな風にお互いの個性を認め合えたら、自分には無い他の人の良いところを見つけ感激できるのにと感じたような次第です。

パンフレットの裏に書かれてありました。
「人間はね。それぞれが。その人なりの色を持っている。己の心に正直に生きてゆけば、必ず、その色は輝くんだ。」

これからも、関わらせていただく全ての方々の色を見つけていきたいと思います。