海外の老人ホーム

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年賀状の整理をしていたところ、2002年ニュージーランドから帰国した私が書いた年賀状の文面が出てきました。

この時は今のコンサルティング業務に携わるとは思ってもみませんでしが、こんな経験も私の老人ホームに対する考え方の源になっている気がします。

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息つく間もない昨年を送り、年末に引き続き元旦からの病棟勤務に、日本の正月を楽しむ暇もない私です。

昨年8月中旬に日本へ帰国し、9月よりかねてからの懸案であった第一線の看護現場において勤しんでおります。

ニュージーランドでは、福祉視察・老人ホームボランティアの体験を通し、地域住民の施設の捉え方や役割が国によって違うこと、オークランドの大都市の中にあって違和感のない景観で一般住宅に並んで建つ老人ホームなどに驚くばかりでした。

視察は見学依頼から始まり、イエローページに掲載されている老人ホームの電話番号へかけて直接交渉します。

そこには数えられらいほどの大小の老人ホームがありました。

訪問し話を伺うと、各老人ホームそれぞれ力を入れる点(特徴)に違いがありました。

例えば建物は古くでもアットホームさを追求して職員教育に力を入れているホーム。

理学療法士、作業療法士の職員配置を厚くしてリハビリを特徴にしているホーム。

大規模なボランティア団体が支える仕組みを活用し運営する厚い職員配置を誇るホーム。

ホテル並の豪華マンション系の有料老人ホームの周辺に豪華老人住宅が建てられている一つの町のようなエリアもありました。

中心となる施設の中には、診察室、レストラン、美容院、プール、ジム、ゲートボールエリアなど整備され、各々の分譲住宅はすべて違う設計で、住宅前の道路には通り名が付けられ、都心へ出向く送迎バスがあるなど一般住宅と同じ扱いです。

それでいて各住宅内には緊急用の非常ベルが数箇所設置されている大きな福祉住宅街です。

一般住宅以上に高額であるにもかかわらず予約待ちでした。

一昔前は日本人にとって、高齢者の第二のパラダイスと称されていたニュージーランドですが、今ではニュージーランド政府の方針により歳をとってからのビザ取得は特別なカテゴリー以外は非常に難しくなりました。

医療費高騰が原因の一つだそうです。

他国へ拠り所を見つけるのではなく、日本の中にこそ形成していくべき時代がきている気がしました。

PS:KYOKOさん大変お久しぶりです。沢山の出会いと思い出は今でも私の大切な宝物です。

「海外の老人ホーム」への1件のフィードバック

  1. あけましておめでとう!2008年の年賀状いただ…
    あけましておめでとう!2008年の年賀状いただきました。NZにてお世話になったKyokoです。とても懐かしいです。再会してrumikoのパワーをいただきたいな。

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