またご縁をいただきました

大阪の介護付有料老人ホーム。

長い年月をかけ信頼を得ているだけあって、

100床近いお部屋はほぼ満床です。

今回は更なる質の向上を目指したコンサル依頼です。

初日そうそうくつろぎを感じる一場面がありました。

玄関を入ったところにある大きなロビー、

高い天井に合わせた大きな窓から

やさしい光が差し込みます。

ゆったりと座れる大き目のソファーには

くつろぎを求めて入居者が降りてこられます。

ホテルのロビーのようにささやきや笑い声が聞こえ、

自宅のように遠慮なくつろげる空間。

自分の気持ちで共有の空間にもプライベートの空間にも

変化させることが可能です。

入居者の方にとってフロアにあるリビングとの違いは

なんでしょうか?

それはスケールのみならず、

ご自分の部屋からゆっくり移動する時間から

気持ちの入れ替えや心の準備、次の自分に

移っていける生活空間の広がりではないでしょうか。

この施設の特徴だと感じました。

交流分析セミナー 第6回

今回のテーマはトラブルのもと「心理的ゲーム」です。

ゲーム分析とは、

会話で表面的にはまことしやかな

一連の交流(相補的交流)が行われてるとします。

しかし一方(プレイヤー)の裏面に

本音のメッセージが隠されている場合、

それを果たそうとするプレイヤーの自我が、

相手を刺激して、ゲームを仕掛けていき、

相手のネガディブな感情を挑発し、

ゆがんだ形でストロークの交換を図ろうとするそうです。

そして結末は、もやもやした感じや悪感情が残ります。

身近でいらっしゃいませんか?

その人と話しをすると、

どうしていつもこんな話の向きになるんだろう?

どうしていつもこんな嫌な気持ちになるんだろう?って。

最初から展開や結論が予測できてしまうほどパターン化

されている人もいます。

例えば夫と妻の心理ゲームを例に挙げます。

夫 洗濯しておいたぞ  (仕掛け人)

妻 ありがとう、助かるわ。  (乗せられる人)

夫 沢山あったぞ。   

妻 そうでしょう。   (応答)

夫 3回も洗濯を回したんだぞ。

妻 ここ2、3日、忙しくてできなかったの。

夫 部屋も散らかっているし、流しには食器が一杯。

   毎日何をしているんだ!  (はぐらかし)

妻 家の中の仕事が山ほどあるのよ。あなたこそ何よ!

  毎晩、残業って帰りが遅いけど、外でなにしているか

  分かったもんじゃないわ。

夫 お前こそいつも家にいないじゃないか。

  一体何をしているんだ!  (混乱)(本当に言いたいこと)

妻 ちょっと洗濯しただけで偉そうに言わないでよ。

  もうしてもらわなくていいわ!

夫 二度とするか。  (結末)

妻 二度といらないわよ。

これは夫婦の会話ですが、

職場の同僚や上司、友人との会話でも同じです。

気がづくと、

やっつけられてしまっていたり、

こちらも興奮して思わぬことを言葉にしてみたりなど。

程度によっては、

嫌な感情→悪感情の継続→破壊的になり

時に殺人などに発展していきます。

できれば相手に巻き込まれずにしたいもの。

ゲームの止め方としては、

①ゲームの存在に気づく、自分が何をしているか理解する。

②時間の経過と、自分のとった役割を振り返る。

③ゲームにのらない自分をつくる。

④自分自身や他人を無視、軽視しない。

⑤程度の重いゲームを軽いゲームに抑える。

⑥結末の悪感情を取り入れない。

⑦最悪の時は逃げる。

私達は職場でも学校でも家庭でも、

自分と合う人ばかりでないことは100も承知。

そして日常会話の多くにこのゲームが展開されています。

それを客観的に理解しつつ、

巻き込まれない自分を持つことが大切だと思いました。

ソフト実現のためのハードの準備

開所前コンサルの一場面です。

コンセプトに合わせ外壁の色の選定に

立ち合わせていただきました。

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設計士に任される施設が多い中、

コンセプトと繋げることを大切に考えられています。

要するに理念!

他にもテーブル形状、リビングの活用と見合った装飾、

休憩室の使い方を考えた間取りなど。

選ぶ上での質問の多くは入居者と職員のイメージと動きです。

そこから導きだされるだけに

利に適った備品の数々が揃うことでしょう。

福祉用具の選定

設計段階で大切なのが設備の選定です。

コストを見据えつつ、

いかに方針にそった福祉用具が

導入できるかがポイントです。

入居者側にとっての安心感や使用感

介護者側にとっての安全性、効率性など。

運営がスタートしたら現場に大きな影響を

与える部分だけに慎重に選定すべき部分です。

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