フェアトレードが成功する為には

以前からフェアトレードの考え方に賛同している私です。

豊富な自然資源と伝統の技術を持ちながら、商品開発のノウハウや商品を販売する市場の情報を持たない人々が自立できるよう支援する貿易のパートナーシップです。

世界には私達が持ちえていない伝統技術、自然素材などが広く知られることなく埋もれています。
情報を持たず、その日の生活維持の為に必死で生きることしか選択できない方々は、自らの技が世の中に対等に扱われる価値があることを知らずに生活されています。
他国の指示により低賃金重労働を強いられている現実があります。

先日フェアートレード・コーヒーを購入しました。
日頃からコーヒー好きの私は1ケース購入。
価格は普段のものよりも4倍ほど高めですが、そこに必要性や意味を感じているので当たり前だと思っています。

ただ飲んでみてとても残念に思いました。
おそらく生産時は”薫り高く味わい深い製品”として自信を持って出荷されたんだと思います。

しかし実際飲む段階では、パッケージがやや色あせ、コーヒーの香りはまったくせず、生産者の思いが消えていました。

何が問題だったと思いますか?
私はおそらく保管の問題だと思います。
長期間、高温環境にて保管されていたからではないでしょうか。

私も時々経験します。
いつも買っているコーヒーですが、買い溜めし長期保管しておくと同じきな臭い匂いになってしまいます。
もちろん有効期限内ですが保管方法への後悔を感じた事が何度かあります。

この商品は某チェーン店と提携して売り出されています。
会計時に見つけたので注文すると、奥の調理場のダンボールからおもむろに取り出されていました。

残念だと感じたのは購入したからではありません。
せっかくの取り組みも、関係する各セクションで丁寧に取り扱わなければ、製品から発するメッセージが伝わってこないということです。

生産している方々がどのような思いで託されたことでしょう。
フェアートレードカンパニーにとって、販売ルートを確保するだけでなく、品質保持の為のリスクマネージメントがさらに重要なことではないでしょうか。
商品の品質をそのまま届ける事は何よりも重要なことだと思います。

同情で購入しているわけではありません。
対等においしいコーヒーを提供してくれる方々に価値を見出しています。
せっかくの味が失われているようでは、ユーザーが離れていくのではないでしょうか。

少し話しは変わりますが、9月8日インドネシア人看護師・介護福祉士候補の海外技術者研修協会の開校式が都内で開催さてました。
彼らには語学のみならず免許習得期間も設定された厳しい条件が設定されています。

いろいろな志をもって来日して来られたと思います。
これから出会う人々や職場で関係する方々が「一人前になってもらうためにどうしたらいいか」を惜しみなく考え対応していただきたいと思います。

私も留学中ボランティアとしてナーシングホームで活動しておりました。
スタッフの皆様が私の欠点ではなく良いところを見つけては褒めてくださったり、ランチになったら誘ってくださる管理者の方々のおかげで、その国が大好きになった私です。
人同志の付き合い、人に教えてることの原点を考えながら技術や知識をお伝えいただけたらと思います。

ワッショイ!ワッショイ!夏祭り

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介護付有料老人ホームとデイサービスの共同行事、夏祭りが始まりました。

成功の秘訣は、準備+心意気+プロ意識!!

すべてのスタッフが、場面場面で何役もこなすべく、事細かく記されたスタッフ用マニュアル。
それは、この時間、この場所にこの人がいるはず・・・・という証し。
それを頼りに利用者様の誘導をする際にも、無理なく無駄なくの時間差リレー。
並んで待っていただく現象はありません。
想定問題まで押えてあるマニュアルからは、ベテランであれ新人であれ、「皆に安心して協力してもらうぞ・・・」という実行委員の配慮が感じられました。

これ2階グループで作りました。Photo_5

これは3階の作品です。皆さんにのり付けしてもらって・・・Photo_6

「担当分けで作ったのね?」の質問に、答えはNO!
自主的に製作したとの事です。

フロアでは入居の皆様がそれはそれは夏祭りを楽しみにされていたとのこと。
その為夏祭りに照準を合わせ、皆様と気持ちの盛り上がりを楽しんでいたら出来上がった作品だとか。

今回感心したのは、集団の力=爆発力です。
限られた予算やスペース、日常の介護業務がある中で、誰の強制もなく一人ひとりのスタッフの気持ちが団結し誰かが何かをしようと動き出す。
集団での関わりが生んだ相乗効果を感じ入りました。
ご利用者様に楽しんでもらうにはどうしたらいいか・・・真剣にプロとして考え行動した答えなんでしょう。

よく施設の職員基準を表すのに2・5:1だとか2:1と表現します。
これは、入居者2・5人に対して1人の職員、2人に対して1人の職員が配置されている事を指します。

2・5:1より2:1の方が職員数が多くて良く面倒をみてもらえるんですね?と質問を受けます。
数値上はそうですが実際は必ずしもそうとは限りません。

なぜなら、個人のパフォーマンスを最大限引き出す意識をした2・5人配置の施設と、職員の能力や時間を活用しきれていない2人配置の施設では、同じようなサービス提供量になってしまうからです。
ましてや気づきや配慮という意味においては、訓練された前者の施設の方が満足感を感じるでしょう。

私のコンサルティングは、スタッフ各々のパフォーマンスを最大限に発揮する事を意識しながら関わっております。
スタッフ本人の為にも、雇用している事業所の為にも本来あるべき姿を追求し続けていきます。

第一部 13:30~ 落語・コーラス・日本舞踊
第二部 18:00~ 飲食・ゲーム・大道芸人・太鼓・盆踊り

二部の一般の部からは、近隣住民の方やお子様達の参加が多く、しっかり地域貢献の一環を担う事ができました。

今回うれしかったのは、スタッフのご家族の参加が多かったことです。
これは、自分の職場・仕事を披露しても良いと思う心のあらわれでしょう。
「私の母です」「私の娘です」・・・・とご紹介いただく度に、改めて「身内に自慢できる職場作り」を心したいと思うのでした。

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